411. ちゃんと前見て!
Scenario : 天気がいいので、今日は家族で遠出のドライブだ。道が混み出して、子供たちは飽きてきたようで、後部座席で騒ぎ出した。何度も注意するためにバックミラーばかり見ていると、前の車にぶつかりそうになった。横にいる妻がこう言った。
「ちゃんと前見て!」
"Eyes on the road!"
【ポイント】警告は短く。
命令形は動詞で始まる、と習ったと思いますが、動詞で始まらないものもあります。
それは、言う必要のないものはなるべく省いて、伝えたい事のみを簡潔に言うからです。
今日の画像では、"Keep your eyes on the road."になっていますが、"keep"と"your"を省略しても通じます。
反対に、「あなたが先に行きなさいよ。」と「相手」を強調するときは、
"You go first!"のように、"You"を強調して付けることがあります。
表現としては、日本語では「前見て!」と言いますが、実際は道路を見るわけですから、英語の表現のほうが具体的ですね。
"Heads up!"
は、特に何かが上から落ちてくるかもしれない状況の時に言う警告のようです。
ロングマンの説明では、
American English spoken
used to warn people that something is falling from above
アメリカ英語の口語
何かが上から落ちてくることを警告するときに用いる
となっています。何かが落ちてくる状況では、複数の人に対する警告となる場合が多いので、"heads up"と複数になっているのかな、と思います。
励ましの意味での"Keep your head up!"について、21日、406のフレーズで取り上げましたが、ここでは"your"がついているので、「頭---head」は単数になっています。状況によって変えるということですね。
"heads-up"となると、「警告」、「注意」という名詞になります。(口語)
Here's a heads-up for investors in real-estate stocks. (ロングマンより)
不動産の投資への注意点があります。
”a heads-up"になっていますね。"a"がついています。普通は、"a head-up"となるのでしょうが、これは例外のようです。複数形だと"heads-ups"というわけですね。。。
「顎を上げる」の"Chin up!"も、励ます言葉で使われますが、もともとの意味の「顎を上げる」から、”chin-ups"とすると、「懸垂(けんすい)」のことになります。
"Keep your chin up!"だと、「しゃっきっとしてなさい。」という励ましの言葉になります。
Englishラボのらぼでした。
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