らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1273. どうせそんなことだろうと思ったよ。

Scenario: 久しぶりに会った友人が随分スリムになっていた。3か月で10キロも体重を減らしたのだという。10キロ減量すると別人のようだ。(→1176)ところが、レストランでは、かなりのボリュームのものをしっかり食べて、デザートまで注文していた。ダイエットやめたのかと聞くと、10キロ痩せたから、たまにはいっぱい食べてもいいと言っていた。そして3か月後、ダイエット前の体重に戻ってしまったらしい。


「どうせそんなことだろうと思ってたわ。」



"I thought as much."



【ポイント】"as much"って何者?


英会話には文法は必要ないと言われることがありますが、文法を知ることで面白い発見がたくさんあるので、らぼはしつこく文法を追いかけることがあります。語法や単語の意味は、信頼のおける辞書を参考にしています。


今日の"I thought as much."もそのひとつで、「やっぱりね。」と覚えてしまえばいいのかもしれませんが、ネイティブが"I thought so much."と言ったのを聞いた時、"as"でなくて”so"でもいいのかと思ったことがあります。


そこで、らぼの結論。。。


"I thought as much."の"as much"は、いわゆる原級比較の、"as  ~ as"から来ているということです。この形は"so ~as"でも同じです。


I thought as much as I had thought.


「私が以前考えていたのと同じくらい思った。」→「そうだと思ってたよ。」


だから、ネイティブが言った"I thought so much.”も”very much"とは違ったニュアンスだったと理解しました。


次に考えたのが、"I knew it."という表現との違いです。


"knew"と"thought"という単語を使っていることから考えて、


"I knew it."は、→それを知っていた。→やっぱり、そうでしょ。(思った通りだった。)
"I thought as much."は、→そうだと思っていた。→どうせそんなことだと思ったよ。(驚かない。)


というニュアンスで、どちらにするかは、「思った通りだった。」のか「そうだと思っていたから驚かない。」なのか、"knew"と"thought"からくるニュアンスで決めるといいと思います。


このブログでは、コメント欄で質問を受けています。以前から不思議に思っていたことや、文法や語法に関することで、今さら聞けないと思っていることや、以前から不思議に思っていたことなどがありましたら、遠慮なく書いてください。即、お返事します。


学校ではありませんから、次の"TRY"はどんな文もワンランク上の文になるように直します。(直す必要のないものもありますが。。。)レベルは関係ありません。何通でもというわけにはいかないですが、先着順にコメントします。



"I thought as much."が出てくる会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「金曜日は歯医者なんだよね。」です。"appointment"は使わないで言えます。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。