らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1272. 私の心の支えです。

Scenario: 歌手になるのが夢で、あちこちの大会に出るのだが、将来性があると言われながら、(→231) 予選で落ちてしまう。同じく歌の道を目指していた父親は、いつも自分のことを応援してくれていて決して夢をあきらめるなと言う。今回の大会でついに決勝戦まで進むことができ、審査員にこう言った。


「父が私の心のささえです。」



"My father is my anchor."



【ポイント1】「応援する」という意味を表す表現。


日本語で「応援する」という表現には、大抵"support"が使われると思います。
「支援する」という日本語にも使われます。


人を主語にして、形容詞の"supportive"もよく使われています。
(特に困難な状態にある人に対して使われます。)


「親が応援してくれています。」
    ⇓
My parents are supportive.


米語では、"root for"もよく使われます。大会の出場者や、スポーツ観戦の応援に特に多く使われる口語です。


使い方(ロングマンを参照しています。)


You can do it – I’m rooting for you.
頑張って!応援してるよ!


The Los Angeles fans root for the Lakers
ロサンゼルスのファンはレイカーズを応援する



【ポイント2】「アンカー」の持つ意味。


今日は名詞の"anchor"(アンカー)という単語を使っていた人がいたのでご紹介します。


そもそも、"anchor"とは、船を動かないようにしておく錨のことです。
(画像はロングマンより)



特に米語では、テレビでニュースのレポートをする人を「アンカー」とよんだりすることがあります。


リレーにもアンカーが使われますね。サッカーにもアンカーがいます。


これらはあくまでも、「錨」の比喩的な表現で用いられています。つまり、「とても重要な役割をする人」という比喩です。船は「錨」が目立たないけれど、それがなければ船が流されてしまうくらい重要な役目をしているということです。


綱引きで一番後ろで、動かないようにしっかり支えている「錨」のような重要な役割をする人のことを指していたことが始まりのようです。


ロングマンには、「アンカー」のもう一つの意味として次のようなものが挙げられています。


 someone or something that provides a feeling of support and safety
支えや安全といったような気持ちを与える人やもののこと



Dad was the anchor of the family.
父は家族の心の支えだった。


"driving force"といういいかたも、同じような意味で使われることがあります。
日本語表現では、「原動力」が近いと思います。


"driving force"
someone or something that strongly influences people and makes them do something
driving force behind

人に強い影響を与えたり、人に何かをさせる人やもののこと



Hawks was the driving force behind the project.
ホークスがそのプロジェクトの陰の立役者だった。


他にこういうのもあります。


She's always behind me.
彼女はいつも私の味方でいてくれる。


She's always by back-up.
彼女はいつも私の後ろ盾になってくれる。



日本語で「応援する」という意味の英語表現が入った文や会話文を作ってみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「どうせそんなことだろうと思ったよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。