レベルを上げるEnglishラボ

英語のフレーズを通して見えてくる英語と日本語のギャップを楽しみましょう!

2196. ワンランク上を目指す英語表現[100]---会話力を上げよう!①

らぼ

このブログでは、英語表現と日本語表現を対比させながら、覚えるだけのフレーズではなく、表現のしかたを作っている、単語のニュアンスや、文法を操ることで、ワンランク上の表現ができるようになることを目指しています。


「伝えたいことは何とか伝えられるけれど、相手に確認させたり、気まずい沈黙になってしまったりしないような、楽しいコミュニケーションがとれるようレベルを上げていきましょう。


今日はトランプ大統領の就任間近ということで、彼が選挙で勝ったときの識者のコメントを取り上げて説明していきます。


「誰が何と言ったって、信じられませんでしたよ。」




"No one could have made me believe that."


です。


英語には日本語のような尊敬語はないかもしれませんが、相手によって言い方を変えて、丁寧な言い方にしたり、直接的な言い方を避けたりすることはよくあります。


今日のフレーズは、"I couldn't believe that."を知っていれば言いたいことは伝わるかもしれません。"No one could have made me believe that."は、日本語に直訳すると、「誰もそのことを私に信じさせることはできなかったでしょう。」となります。


直接的な言い方を避け、否定語を文頭に持って来て、長い文にした、ということで自分の驚きをフォーマルで丁寧なワンランク上の言い方になっています。


"No one could have made me believe that."の中に3点ポイントがあります。それは、
●「仮定法」を使うこと
●「使役動詞」を使うこと
●強調の仕方を知ることです。


●「仮定法」を使おう


「仮定法」は、言いたいセリフの中に「もし~なら」という仮定の気持ちをこめる手法です。直接言いたいことだけ伝えるのではなく、様々な感情を込めて、「(ご希望なら)そうできますが」とか、「(嫌なら)断ればいいのに」とか、「(もう少し時間があれば)できたのに」といった表現を作り出します。


今日のフレーズは、否定語を主語にして、"could have +made(過去分詞) me believe"の仮定法過去完了と言われる言い方で、「あのときは、(もし誰かが信じさせようとしても)私に信じさせることはできなかっただろう」となっています。伝えたいことは、あのときはとても信じられなかったということです。


could have +過去分詞の他のパターンとして、次のようなものがあります。(日本語表現では丁寧な言い方にしましたが、カジュアルな言い方でも使えます)


would have +過去分詞 ⇒ ~だったのですが
could have +過去分詞 ⇒ ~できたでしょう
might/may have +過去分詞  ⇒ ~だったかもしれません 
should have +過去分詞 ⇒ ~したはずですよ /~すべきだったんですよ
must have +過去分詞 ⇒ ~だったに違いありません
😀それぞれ、助動詞の後に"not"を入れて否定の内容にすることもできます。


使い方


He must have left home at 10. 
は10時に家を出たに違いありません。


I couldn't have done this without you.
あなたがいなければ成し遂げられなかったよ。


You shouldn't have done this.
こんなことしなくてもよかったのに。


などです。
ただし、日本語表現は状況によって異なります。



●使役動詞を使う


使役動詞は、原形動詞を伴って「~させる」という意味を作るものですが、日本語表現では伝わる意味が様々に変化します。


「遊びに行く前に宿題をさせる」make
「思う存分ケーキを食べさせる」let
「手続きが終わるまで待たされる」have


などの「させる」では、それぞれ強制、許可、手続き上、などのニュアンスがあることが分かります。


今日のフレーズの"make +人+原形"では、「人に(強制的に)~させる」というニュアンスになります。


"No one could have made me believe that." には、


「誰かが(強制的に)自分にそのことを信じさせようとしたとしても信じられなかった。」という意味になります。


同じ「させる」ですが、"let"を使うと「信じたいなら信じさせてあげてもいいよ」といったニュアンスになって「許可」する内容になってしまいます。




●否定語を主語にして強調しよう


"No one"を文頭にもってくることで、否定の意味が強調されるので、声の大きさや身振りで驚きを表現しなくても、驚きが強調されます。


「誰かが私に信じさせようとするのだが、そうできる人は誰もいなかった」


今日のフレーズの"no one"は、"nobody"と同じで、「人」がゼロという意味です。


使い方


No one likes being criticized.
誰だって批判されるのは好きじゃない。


No one can say that was a lie.
あれがウソだったなんてだれもいえないでしょ。


No one did anything to help.
誰も助けてくれませんでした。


Nobody told me.
誰も教えてくれなかったよ。



“No one”や“Nobody”は"none"とは違います。


"none"はロングマンで次のように説明されています。


not any amount of something or not one of a group of people or things
何かのうちに少しもない、あるいは人やものの集まりの中にひとつも
ない


😀量でも数でも、また人でもものでも、ある一定の集まりの中に少しも(ひとつも)入っていないということです。ですから、"none"を使うときは、「そのうちの中にない」ということが意識されます。また、"none of ~"のように、「~のうちの」の形で示されることが多いです。


使い方


 I wish I could offer you some cake but there’s none left.
ケーキをお出しできればよかったのですが、もうありません。


 Although these were good students, none had a score above 60.
良い生徒たちでしたが、60点以上の生徒はいませんでした


 Even an old car is better than none.
古い車でも、何もないよりはましです。


😀"none of us/them"とは言えますが、"no one of us/them"は言えません。



今日のポイントになっている、仮定法、使役動詞、否定語の主語という手法を使って会話文を考えてみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日も、「ワンランク上を目指す英語表現」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。

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