らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

996. あと何部かとってきます。

Scenario: あと10分で社内研修会が始まる。自由参加で50人ほどを見込んでいたのだが、予想を上回る出席者で資料が足りなくなりそうだ。そこで、こう言った。


「あと何部かとってきます。」



"I'll be back with more copies."



【ポイント1】"I'll be back."にひとこと添えて会話力アップ。


"I'll be back."は「戻ります。」ですが、状況によって色々な表現になります。それは付け加えるひとことでも変わります。


色々な場合をみていきます。(日本語は一例で状況によって他の表現にもなります。)



コアイメージは「今いるところに戻る」感じ。時間に関する副詞(句)をつけることが多い。


"I'll be back at 10." 「10時に戻るよ。」


"I'll be back home by 10." 「10時までに帰るから。」


"It"を主語にすると、「元の状態に戻る」といった感じになります。


"It'll be back within 30 minutes." 「30分以内に元に戻るわ。」



一旦その場を離れる感じ。


"I'll be back soon."  「しばらくしたらまた来ます。」


"I'll be back in a minute." 「すぐ戻るからね。」


"He'll be back soon." 「もうすぐ戻ります。」「もうすぐ帰って来ます。」


時間の経過は"in"で表します。


"I'll be back in 30 minutes." 「30分でまた来ます。」 「30分で戻ります。」


"I'll be back in two weeks."   「2週間したらまた来ます。」



何かを取りに行ったり、誰かを連れてきたりする場合、次のように"with"を使う。


"I'll be back with a camera."   「カメラとってくる。」


"I'll be back with my sister.  「妹連れてくるわ。」



【ポイント2】"copy"の使い方。


"copy"という単語には、次のような意味もあります。(マクミランより)


a single newspaper, book, CD, piece of software etc that is one of many that are all exactly the same
全く同じである多くのもののうちの一つで、新聞1部、本1冊、CD1枚、ソフトウェアの一つなどのこと



Her first album sold 100,000 copies.
彼女のファーストアルバムは10万枚売り上げた。

Have you got a copy of yesterday’s newspaper?

昨日の新聞一部ありますか?
※コピー機で全部をコピーしたものではありません。
"Could you make a copy of this article?"のように一部や具体的なもののコピーをするのであれば、"make a copy of ~"を使ったり、"Could you copy ~?"というように動詞の"copy"を使うといいです。


"copy"の定義は、ロングマンでは次のようなものです。


something that is made to be exactly like another thing
全く同じに作られたもの


日本語では、「コピー品」と言えば、「偽物」、「粗悪品」のイメージが強いですね。でも、辞書の定義では、「偽物」や「粗悪品」という定義はありません。いわゆる「複製品」といったニュアンスです。


例文は次のようなものです。


It’s not a genuine Tudor table, but it’s a good copy. (マクミランより)
それは本物のチューダー時代のテーブルではないけれど、よくできた複製品だ。


It is a close copy of a bronze figure found in Iceland. (ロングマンより)
それはアイスランドで見つかったブロンズ像のよくできた複製品だ。


日本語でも美術館や博物館に飾ってあるものは「複製品」と言って、「偽物」や「粗悪品」のイメージはないですね。


ですから、「粗悪品」、「違法に売られている正規品ではないもの」を言う時は、"a copy"を使わず、"a fake"という言い方をすればいいと思います。


ちょっと堅い「偽造品」といった感じを表す次のような単語もあります。


a counterfeit       /      a forgery


有名な美術品の「複製品」を正規品と偽って違法に販売したら?(^_^)


それは、その時点で、"a fake / counterfeit / forgery" になるでしょう。


もしくは、"copy"を動詞で使って、"illegally"(違法に)を付ければいいかも。。。


30% of software in Japan has been illegally copied.
日本のソフトウェアの30%は違法にコピーされている。


社会が変わってくると、単語の使い方も複雑になって来ますね。。。(^_^)



ここで、クイズです!


今日の"I'll be back."を使って、アメリカンドリームの実現を夢見て、若者が旅立つ前に言ったこのセリフ、空所に一語入れるだけでできあがります。さて、何入れる?


「億万長者になって戻ってくるよ。」 →  "I'll be back (     ) a billionaire."


一語が思いつかなくても他の方法で表現して同じ内容を伝えてみてね。



明日は、「ここまでよく頑張ったね。」です。effort"を使わない便利な表現があります。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。