らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

987. プラス面とマイナス面を天秤にかけろ。

Scenario: ものごとにはすべてプラス面とマイナス面がある。最近保険を勧められているのだが、結構保険料が高く貯金にしようかと思っている。友人に相談するとこう言われた。



「プラス面とマイナス面を天秤にかけろ。」




"Weigh the positive against the negative."



【ポイント1】"weigh"の使い方。


"weigh"は、[ウェイ]と発音します。
使い方を見ていきます。(ロングマンを参照しています。)


"weigh"


① 「重さ」をいう時に使う。


重さがあるものを主語にします。
人の場合体重になります。
"be動詞"に置き換えることができます。


Do you know how much it weighs?
それはどのくらいの重さがあるか知ってる?

What (=how much) do you weigh?

体重はいくら?


The package weighed several kilos.
その荷物は数キロあった。



② 「~の重さを量る」という意味で使う


量る人を主語にします。
自分の体重を量るときは、"weigh yourself / myself"になります。
量るものを目的語にします。


He weighed some potatoes on the scales.
彼は量りでじゃがいもの重さを量った

Have you weighed yourself lately?

最近体重量った



③ 「比較検討する」という意味で使う


何か決心をする時に何かと比較して「よく考える」という意味になります。



It is my job to weigh the evidence.
証拠を比較検討するのが私の仕事だ。


比較検討する対象を示すときには、"against"を使います。

We have to weigh the benefits of the scheme against the costs.

我々はその計画で得する点とコストを較検討しければならない。


「比較検討する」は、2つのものに対して使う場合、日本語では「天秤にかける」という素晴らしい表現がありますね!



【ポイント2】"the"の後に形容詞がくることがある。


今日のフレーズのように、"the"の後に、"positive"や"negative"といった形容詞がくることがあります。そのときは、その形容詞の意味をもつ抽象的なもの、あるいは人々を表します。


the rich =rich people
the poor = poor people


the young = young people 
the old = old people


the Japanese = Japanese people


「the+形容詞」でその形容詞が人以外のものを表していると思われる場合は、その形容詞の意味をもつ抽象的なものになります。抽象的なものなので単数扱いです。


the unnecessary → 不必要なもの


the unpredictable → 予測不可能なもの


the positive  → 良い面
the negative → 悪い面



明日は、「見学させていただいています。」です。お店での、「見てるだけです。I'm just looking.」ではありません。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。