らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

988. 見学させていただいてるんです。

Scenario: 教師になるために高校で教育実習をしている。今日はベテランの先生にお願いして授業を見学させていただくことにした。教室の後ろに立っていると、廊下を通りかかった別の先生に生徒と間違われて、「立たされてるの?」と聞かれた。そこでこう言った。


「見学させていただいてるんです。」



"I'm just here to observe, trying to learn something."



【ポイント】様々な「見る」を表す英語表現。

「見る」という意味には、大きく"see"や"look at"、"watch"があって、英語ではその見方によって、次のような表現を使い分けています。


"see" → 意図しなくても「目に入ってくる」ニュアンス
"look at" → 見るものに焦点を当てて、意図して見るニュアンス
"watch" → 注意深く見るニュアンス


反対に日本語では「みる」という表現をする場合は、次のように漢字を使い分けています。


観る → 劇、映画など芸術関係の作品  see / watch
診る → 診察する    examine
看る   → 介護、看護関係   nurse 


"observe"という動詞は、今日のフレーズに使われている「見学する/注意して見る」という表現のほかにも次のような表現があります。ロングマンを参照して見ていきます。


① 観察して分かる感じ (フォーマルな使い方)
Scientists have observed a drop in ozone levels over the Antarctic.
科学者たちは南極中でオゾンレベルが下がっているのが(観察して)分かった

② 監視している感じ

The police have been observing his movements.
警察は彼の動きをずっと監視し続けている。


③ (規則や法律を)に従う感じ 
The proper procedures must be strictly observed.
正しい手続き厳重に従わなければならない。

They will no longer observe the peace agreement.
彼らはもはや平和の合意に従わないろう。



ちょっと堅い表現をしたいときやライティングに使えます。


明日は、金では動かないよ。」です。どんなシチュエーションが浮かびますか?
読んでね。



Englishラボのらぼでした。