らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

378. もうちょっと真ん中に寄って。

Scenario : 小学校の同窓会が卒業してから20年を記念して開かれた。多くのメンバーが集まり、大盛況だった。最期に集合写真を撮ることになったのだが、人数が多いので一枚に全員を入れるのがなかなか難しい。画像を調整しながらこういった。


「みんな、もうちょっと真ん中に寄ってくれる?」



"Could you bunch up a bit?"



【ポイント】簡単に言えそうで言えない、よく使うのに学校で習わない表現。


"bunch"は学校では、"a bunch of ~"で出てくる単語です。何かがぎっしりある感じを出します。ロングマンので名詞の例を見ると次のものがあります。


I’ll send her a bunch of flowers.       花束
He had a bunch of keys on his belt.     カギの束
a bunch of grapes           一房のブドウ


ものが何かによって日本語の表現が違います。


いずれにしても、「ぎっしり」「たくさんまとまっている」イメージです。


これを口語では人に使うことができます。


a friendly bunch of people    愛想のいい多くの人々


といった具合です。


アメリカ英語ではただ単に「数や量が多い」というニュアンスで使います。


There’s a whole bunch of places I want to visit.
行きたい場所がたくさんある。


その"bunch"を動詞で使ったのが今日の表現です。ロングマンの定義では次のようになっています。


"to stay close together in a group, or to make people do this"
ひとつのグループにまとまること、または人にそうさせること


(例)  ロングマンより
The children bunched together in small groups.
子供たちはそれぞれまとまって小さなグループになった。

John stopped, forcing the rest of the group to bunch up behind him.

ジョンは立ち止まって、後ろから来る人たちに一つのグループにまとまるよう言った。


因みに、


「もうちょっと左にずれてくれない?」

"Could you move over a little to the left?"


のように、"move over"を使います。


Englishラボのらぼでした。