らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1354. ライティング編:ワンランク上の表現にする英語[14]--洗練された英語をマネする。

会話は何とか通じているが、正しい文を言っているのかどうか分からない。英語で日記を書いてみるが、中学レベルの基本的な短い文を並べているだけで、物足りない。。。そんな声をよく聞きます。


このサイトでは、会話フレーズばかりでなく、ライティングにおいても「ワンランク上」を目指しています。


相手にきちんとした文で、確かな内容を伝えるには、それなりの語彙力や文法力が必要です。「通じればいい」だけの英語力をアップさせましょう。


今日は、ライティング力をつけるためのひとつの方法として、「まねる」ことを実践してみましょう。ライティングの力はリーディングの力でもあります。「こんな表現を使ってみたい!」というフレーズをいくつか用意しました。(ブログ中の英文の出典はこちらから)


今回はジャーナリスティック調の英文をとりあげす。


① 日本語でもよく聞くフレーズの英語表現をチェックしよう。


書きたい内容:


この夏の観光ブームをさらに複雑にしているのは、一部の企業や労働者だけがブームの恩恵を受けているという事実である。レジャー・サービス業の職の数は、パンデミック以前の水準をはるかに下回っている。


英文の見本


Further complicating this summer’s tourism boomlet is the fact that fewer businesses — and fewer workers — are benefitting from it. Jobs in the leisure and hospitality sector remain far below pre-pandemic levels.



マネしてみよう!


this summer's ~ → この夏の~
a tourism boomlet → 観光ブーム (短期間の大きくないブーム)
~ is the fact that .....    → .....という事実 ("that"は同格を表します。)


fewer businesses  → "businesses"は可算名詞として、"company"、"shop"、"factory"の代わりに使えます。"fewer"は数えられるものにつきます。


are benefitting from ~  ~から恩恵を受けている ("benefit"には動詞があります。)


remain far below pre-pandemic levels → パンデミック以前のレベルよりはるかに低いレベルのままである



② カンマやハイフン、カッコの使い方に気を配ろう。


書きたい内容:
  
ニューヨークシティ&カンパニーのCEOであるフレッド・ディクソン氏は先週、センター・フォア・アーバンフューチャー主催のフォーラムで次のように述べた。「旅行者がニューヨークに戻り始め、遠くからもやってくるようになった」、「国内外の今まで旅行に行けなかった人たちの間で、抑えられていた膨大な需要がある」。



英文の見本


“Travelers are beginning to return to New York and they are coming from far afield,” Fred Dixon, CEO of NYC & Company said last week at a forum hosted by the Center for an Urban Future. "There is an enormous amount of pent up demand domestically and internationally among people who have not been able to travel.”


マネしてみよう!


Fred Dixon, CEO of NYC & Company said last week at a forum hosted by the Center for an Urban Future → 名前の後に、カンマを使って、肩書きを書く


coming from far afield → far/further/farthest afield  で、「遠くから」という副詞句。
特に、「本国、本拠地、地元から遠いところ」という表現のときに使うと良いです。


hosted by ~ → ~主催の
an enormous amount of ~ → かなりの量の~ (数えられないものに付ける)
have not been able to 動詞 → 今までずっとできなかった~
pent-up demand among ~ → ~の間の今まで我慢していた要求


(原文には、"pent up"とハイフンがありませんでしたが、付けた方が分かりやすいです。)
日本語では、「我慢に我慢を重ねてきた、今までやりたいと思っていたこと」といったニュアンスのことを表現するのに使うといいです。


会話を引用するときのカッコの使い方では、実際言った言葉をそのまま書きます。書き方のスタイルは様々ですが、次のスタイルが多く見られます。


●カッコが先に来る形がほとんどです。
"I went to Japan," he said.


● "said"以外、"announced"や、"reported"などは、カッコの前に来ることが多いように思います。


●上に示した英文の見本にあるように、会話の引用を2か所に分けたい場合、一旦切って、後半は、会話文の引用のみを改めて独立したカッコつきの文を続けることができます。


"~,"he said. "大文字~."  He added, "大文字~"という形で書き方もできます。



この他、ジャーナリスティックにな文の特徴として、つぎのようなものがあります。


● ハイフンで単語を続けて形容詞を作る表現が多い。
pndemic-era outdoor dining   (パンデミック時期の屋外飲食)など。


● But,  や、And, など、本来接続詞として二つの文をつなぐ場合に使うものを、文頭に持ってきて副詞的に使うことができます。インパクトを与える効果があります。反対に普通の文では、"However"や、"In addition"など他の副詞を使ったほうが良いです。


●"according to ~"を使って、情報の出どころを明らかにします。




今日、紹介した文を参考にしながら、そこで使われている表現を実際に使って、自分なりの文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「みんなデジタル化してるね。」です。
あ読んでね。

Englishラボのらぼでした。