2305. せ~の!で、立つよー。
Scenario: 高齢の母がつまずいて転んでしまった。一緒に歩いていた私は、何とか起き上がろうとする母に対して、こう言って励ました。
「せ~の!で、立つよー!」

"Let's get you up on three."
【ポイント1】「せ~の!」を英語で表現する
日本語の「せ~の!」は「せ~ので!」、「せ~のせ!」と言う場合もあるようですが、いずれにせよ、かけ声ですね。そして二人以上で何かを同時にするときに使います。これを英語で表現すると、"One, Two, Three --- 動詞」のようになるでしょう。
つまり、タイミングを合わせるのが目的です。事前に「せ~の!で~するよ!」などと確かめることがあります。
英語表現では、"on three"が「3のタイミングで」とか、「1,2,3で」に当たります。
医療現場などで、担架から患者さんを手術台に移動させる時などでよく聞かれます。
"Lift on three!"(せ~の、で持ち上げるよ!)
"Jump on three!"(1,2,3でジャンプしよう!)
"Push on three!"(3数えたら押すよ!)
などです。
😀 "on three"を "on the count of three"と言うこともあります。
【ポイント2】"Let's"と"Let us"の違い
"Let's"は、"Let us"の短縮形だと習ったと思います。"let"は、「~させる」という許可を表す使役動詞で、後ろに「目的語+動詞の原形」がきます。
Let's go! などでよく使いますね。
"Let's"は、"Let us"の短縮形なので、"Let us go!"にしても良いかというと、そうではありません。
結論から言うと、「~しましょう」という相手を誘うニュアンスで使う場合、日常生活では、"Let's"のかわりとしての、"Let us ~."は使いません。
ただし、"us"の他の、"me"や"him"、"her"などを使った例はたくさんあります。
”Let him go!"(彼を離して!)など。
【ポイント3】「~させていただく」のニュアンスが"Let us"
”Let's"を"Let us ~"に言い換えることは非常に限られた状況になります。
文法的に間違っているのかというとそうではありません。使う状況が限られているのです。
次のような時に"Let's"の代わりに"Let us ~."を使います。
①フォーマルなスピーチや文章
② 宗教的・哲学的な場面
集団のトップにあたる人が、宗教的な場面で人々に、「~いたしましょう」というニュアンスで"Let us"を使うことがあります。
"Let us pray."(お祈りいたましょう。)
😀教会などでは"Let's pray,"は軽い感じがするのですね。
③強調したい場合
【ポイント3】「~させていただきます」
日本語は尊敬や謙譲の表現が複雑ですね。 「~させていただく」という言い方 は、謙譲表現としてよく使われますが、英語には完全に一致する表現がありません。英語で 「サービスを提供する側の謙虚な態度」 を示すためには次のような別の表現を使います。
① "We are pleased to..."(喜んで~させていただきます)
② "We would like to offer you this service."(このサービスを提供させていただきます)
③ "Allow us to assist you."(お手伝いさせていただけますでしょうか)
④ "Let us know if you need any assistance."(お手伝いが必要でしたら、お知らせください。→フォーマルな場面で)
⑤ "Let us know." (お知らせ下さいませ。)
😀会社側や、団体の代表など、複数の人たちが使います。
【ポイント4】子供が親に許可を得る場合、"Let us....."を使うか?
結論からいうと、子供が親に対して"Let us..."を使って言うのは不自然です。
おばあちゃんに会いに、兄弟だけで行かせて欲しい、と丁寧に頼む場合、
"Please let us go see our grandma on our own." と言うのは、意味は通じますし、全く言わないと言うことではありませんが、子供が使う英語としては少し不自然です。
代わりに次のように言うことが普通です。
"Mom, can we go see grandma on our own?"
ママ、僕たちだけでおばあちゃんちに行っていい?
😀子供に限らず、日常会話では "Please let us ~" よりも "Can we ~?" や "May we ~?" の方がより自然で、丁寧なお願いのニュアンスになります。
😀"May we ~?" はよ寧でフォーマルな響きになります。日常会話で十分使えます。
親ではなく、先生に対しても同様です。
"Could we ~"や、"Would we ~"を使います。話せるようになった子供に親がまず教える言い方のひとつです。
【ポイント5】"Let's"の後に"get you ~"を使うと、相手の行動を手伝うニュアンスになる
今日のフレーズの、
"Let's get you up on three."
で、"Let's get you ~."の、"get"は使役動詞です。「~させる」という意味です。
"Let's"は、"Let us"の短縮形ですが、"Let us"(私たちに~させていただく)というニュアンスではありません。
"us"に当たるのは、話者と(起き上がろうとしている)相手です。
「あなたは自分の体を起こそうとしている。それを私とあなたで協力して起こしましょう。」といったニュアンスです。
そこで、「いい?せ~の!で立とうね!頑張って一緒に体を起こしてあげよう!」といった感じが伝わります。
"get"が使役動詞で使われる時は、"get + 人+副詞/形容詞、またはto不定詞"になります。

"Let's get you ~"を使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。
明日は、「ペットホテルに預けるの。」です。この状況の「預ける」は驚きの言い方で表せます。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。
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