らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1446. あのときはかなり無茶やってたな。

Scenario: 高校時代の同級生が定年を迎え、何人か集って忘年会をやった。今年、年金生活に入った者も多く、懐かしい話で盛り上がった。同じくラスの「番長」と呼ばれていた人の話になり、一人がこう言った。


「あいつ、あのころかなり無茶やってたよな。」




"He was wild and crazy back then."



【ポイント1】"back then"の使い方。



「あのとき」や、「当時」は、大抵"in those days"や、"at that time"を使っているのではないでしょうか。


もちろんそれでいいのですが、実は会話では、これらより"back then"という言い方が使われることが多いです。


"then"はもともと「その/あのとき」なので、会話の中では、それがいつなのかが分かっています。


はっきり、「高校時代」というときは、"then"を"in high school"にすればいいです。


「高校時代は」→ "back in high school"


です。



同様に年号を持ってくることもできます。


「2000年には」→ "back in 2000"


「1980年代まで遡って」 → "dating back to 1980s"



"ago"の代わりに"back"を次のように使うこともできます。


「3年/2ヶ月前に」 → "three years/two months back"



例をロングマン、マクミランから挙げておきます。


There is a pile of newspapers dating back to the 1970s.
1970年代にさかのぼる新聞の山がある。


A lot of emotional problems are traced back to childhood.
感情的な問題は幼少期にさかのぼります。


The house was built back in 1235.
その家は1235年に建てられました。


His wife died a couple of years back.
彼の妻は数年前になくなりました。


Back in the ’70s, disco music was very popular.
1970年代に、ディスコミュージックが大流行しました。


She had a minor operation a few years back.
彼女は数年前に軽い手術をしたんです。


Things were different back then.
当時は状況が違っていた。




【ポイント2】「ワイルド」と「クレイジー」の意味を確かめよう。


日本語で、「ワイルドだぜ~。」とか、「クレイジーなやつだ。」などとカタカナでもひょうげんすることがある、単語ですが、ここで意味を整理しておきたいと思います。


"wild"の使い方。



① 「野生の~」


wild animals
野生動物


wild horses/roses
野生の馬/バラ



② 「天然の」、「人の手が加えられていない」


Nepal is stunning, with its wild, untamed landscape.
ネパールは、天然の、人の手の加えられていない風景があって、目を奪われます。


I like the wild and lonely Scottish hills.
荒涼として孤独なスコットランドの丘が好きです。



③ 「ひどく興奮した」


 The noise drove him wild with terror.
その音に、彼は恐怖でひどく感情が高ぶった


When he scored, the fans went wild.
彼が得点すると ファンは熱狂しました



④ 「態度が荒れる」、「暴力的になる」


She was completely wild in high school.
彼女は高校の時、かなり態度が荒れていた



"crazy"の使い方。


① 「かなり奇妙な」、「頭がおかしい」


The neighbors must think we’re crazy.
近所の人たちは、私たちのことを頭がおかしいと思うに違いない。


It’s an absolutely crazy idea.
相当奇妙なアイデアですね。


I know this idea sounds crazy, but it may be worth a try.
このアイデアは相当変わっているように聞こえるでしょうが 試してみる価値はあるかもしれません。



② 「かなり混乱する」、「かなりイラつく」、「怒る」

Turn that music down. It’s driving me crazy

その音楽を小さくしてくれ 、本当にイラつく


Dad will go crazy when he hears about this.
お父さんが聞いたら気が狂っちゃうわ。



"crazy"には単語自体に"very"の意味が含まれているので、"very"は付きません。
"absolutely"や、"completely"は大丈夫です。


今日のポイントで説明した、"back"や、"wild"、"crazy"のどれかが出てくる会話文を考えてみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「初日は地味だった。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。