らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1765. お得が2倍!

Scenario: 近所に新しいスーパーができ、今週から開店セールをやっている。今月カード会員になれば、入会無料に加えて使った金額の5%のキャッシュバックが得られるという。店頭では、次のように叫んでいた。


「お得が2倍ですよ!」




"It's a double benefit."




【ポイント】"double"の後の名詞は単数か?複数か?


今日のフレーズでは、"double"を形容詞で使っています。(形容詞の他に、名詞と動詞の使い方があります。)


そして、「2」という数詞が付いていますが、"benefit"と、後に続く名詞が単数形で、"a"がついています。


つまり、単数扱いになっています。
これは、「2つある」というより、「2倍」になったというときです。


見た目で、2つあっても、ひとつとしてとらえるのか、ふたつと見なすのかといった、極めて感覚的な問題です。


ロングマンの説明は次のようになっています。


"double"
consisting of two parts that are similar or exactly the same
似ている、あるいは全く同じである2つの部分から成り立っている、ということ


使い方


a double sink
ダブルシンク
(キッチンの流しが2つついているもの⇒ふたつでひとつの機能とみなす。)


a double wardrobe  両開きの洋服ダンス 
(両開きだが、一体感があるので、ひとつとみなす)



the great double doors of the cathedral
大聖堂の素晴らしい両開きのドア 
(一枚しか使わないことが多いが、二枚ある印象が強い。⇒複数扱い)



Don’t park your car on double yellow lines.
黄色の二重線に車を駐車しないでください。
(一本線ではなく、線が二本あることに意味がある。⇒複数扱い)




② combining or involving two things of the same type
同じタイプの2つのものを組み合わせたり、関連付けたりすること


使い方


a double murder case
二重殺人事件


A lot of the jokes were based on double meaning.
ジョークの多くが二重の意味に基づいていました。




⓷ twice as big, twice as much, or twice as many as usual
大きさ、量、数がいつもの2倍である、ということ


使い方


a double whisky
ダブルのウィスキー(ウィスキーの量が2倍)


The city was enclosed by walls of double thickness.
その街は二重の厚さの城壁で囲まれていました。



④  made for two people or things to use 
二人用に作られているという意味



Do you need a double bed or two singles?
ダブルベッドが必要ですか、シングルベッドが2つ必要ですか?


a double room
二人部屋


a double garage
2台用のガレージ



⑥ a double flower has more than the usual number of petals
花びらの数が通常のものより多い花のこと(八重咲の花)



そのほか、イギリスでは、「007」を「ダブルオウ・セブン」というように、数字がぞろ目の場合に"double"を使います。


日本の「ポイント」は、"reward"の一種ととらえられると思います。"points"という単語を使ってもいいと思いますが、アメリカの社会の中には日本と同じ「ポイント制」が充実していないと思います。"benefit"は金額にこだわらず、広い意味での「得」です。


"coupon"はよく目にします。"a coupon clipper"という表現は、一生懸命ポイントをためて使う感覚に似ていると思います。。


コストコでガソリンを入れると、「リワードをお使いになりますか?」というメッセージが出てきますので、「ポイントをお使いになりますか?」といったニュアンスかなと思います。


これです。


"Use Reward?"となっています。
"Do you"が省略されていますが、最後に"?"があるだけで、命令文ではないことが分かりますね。( ´艸`)




"reward"は、意味としては、「報奨金」といったニュアンスです。日本の様に額が少ないポイントの場合は、"reward points"のように使えば分かりやすいかもしれません。


形容詞の"double"を使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「何年生?」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。