らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

245. ベンチプレスで90ポンド上げてるよ。

Scenario : ジムに行く人が多くなった。目的はそれぞれだが、自分はウェイトリフティングを主にやっている。仲間も増え、お互いにどのくらい持ち上げられるかを競うようになった。今日仲間の一人がこういっていた。


「オレはベンチプレスで90ポンド上げてるよ。」



"I'm bench-pressing 90 pounds."


【ポイント1】重さの1ポンド は、 0.45359237 キログラム。

国によって単位の名前が違うと、換算しないとピンときませんね。
ポンドは、lb と表記されます。1lbは約0.453キロです。ですから、90ポンドは約41キロです。スーパーで売っている大きなお米1袋が10キロですから、大体どのくらいか想像できますね。トレーニング用のバーベルの重りはポンドで書いてあることが多いので、全体重さの見当をつけたい場合は、重りに書いてあるポンドの数字の半分より少し軽いと見当をつければキロが出ると思います。
お金のポンドの表記は、"£"で、
現在、およそ1ポンド=131円(イギリスポンド)です。


【ポイント2】バーベル?ダンベル?どちらを使うか。


ジムに行っておられる方も多いと思いますが、バーベルとダンベルを使い分けていますか?ここではっきりさせましょう。




これは、
バーベルでも、ダンベルでもどちらでも良い。
アメリカでは主にバーベル。
イギリスでは主にダンベル。


ロングマンの定義がこれです。


bar‧bell /ˈbɑːbel $ ˈbɑːr-/ noun [countable]
American English a metal bar with weights at each end, that you lift to make you stronger 類義語 dumbbell British English

バーベル (可算名詞)
アメリカンイングリッシュでは、両端に重り(ウェイト)が付いている金属の棒のことで、体を寄り強くする目的で持ち上げるもの。イギリス英語ではダンベル


では、これもバーベル?




同じくロングマンで、"dubmbell"を見ると。。。


two weights connected by a short bar, that you can lift to strengthen your arms and shoulders 類義語 weights
短い棒に付けられた2つの重りのことで、持ち上げて腕や肩を強くすることができる。


と書いてあります。


アメリカ英語では、これはバーベル、ダンベル、ウェイトのどれでも良いことになります。
イギリス英語では、ダンベル、ウェイト。


日本で、数年前に「ダンベル体操」といって、どちらかといえば高齢者が体力維持のために、軽い重り(時にはペットボトルに水や砂を入れたもの)で簡単な動きをするエクササイズが公民館などではやったので、そのイメージがあって、日本人にとっては「比較的軽い重り」のようにとらえられているのかもしれません。



さて、
バーベルを使って、胸の筋肉を鍛えるトレーニングのひとつが、「ベンチプレス」"bench-press"です。最初の画像のように、台(bench)に仰向けになって、バーベルを持ち上げます。


その単語である"bench-press"を動詞で使うわけです。前回の"one-up"が動詞でも使えるのと同じです。


棒の両端につけるのは、ロングマンの定義では、"weights"となっていますが、次のように"plates"を使ってもよさそうです。(ロングマンの例より)


 Plates and barbells lie scattered in lazy profusion.
プレートとダンベルがバラバラと無造作に置かれている。


Weights for barbells clanked in the backseat.
バーベルの重りが後部座席でガチャガチャいっていた。


It combines aerobic exercise with light barbell lifting.
それは、有酸素運動に軽いダンベルトレーニングを取り入れている。


例にでてきた、「エアロビック・エクササイズ」は日本語で「エアロビ」と言われて、音楽に合わせて楽しくダンスのように体を動かす運動と思われがちですが、「有酸素運動」全体を指すので、ウォーキングもエアロビクスに入ります。ウォーキングマシーンや、ランニングマシーンと言われているのは、「トレッドミル」(a treadmill)といいます。


Englishラボのらぼでした。