らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1766. 何年生?

Scenario: 隣に越してきたご家族が引っ越しの挨拶にこられた。娘さんは私たちの娘と同じくらいだったので、いいお友達になれそうだ。ちょうど娘がいたので呼んで紹介すると、真っ先にこう聞いていた。


「何年生?」





"What grade are you in?"



【ポイント】アメリカでは、"grade"を使う。



日本では、なぜか大人が小学生くらいの子供に歳を聞く場合、年齢を聞くより学年を聞くことが多いように思います。アメリカだと年齢を聞く人が多いと思います。


これは、日本社会が特に小学生の子供に対して、学校以外でも「学年」で対応することが多いからではないかと思います。アメリカでは、"grade"で対応するのは、あくまでも学校のシステムの中だけだと思います。


アメリカでは、"grade"を使いますが、イギリスでは"school year"を使います。


"What (school) year are you in?"のように、”in”がつきます。


それは、答え方をみるとわかります。


"I'm in third grade."  ⇒ アメリカ
"I'm in third year." ⇒ イギリス


「5年生の先生」は、a fifth-grade teacher (米)のようになります。


「1年生の先生」は、a first-grade teacher   ですが、文脈上「第一級の先生」ととらえられることはありません。



How to Become a First Grade Teacher  というサイトより



"grade"は日本語でレベルを表す意味での「グレード」と同じ使い方もできます。


a particular level of quality that a product, material etc has
製品や、材料などが持っている質のあるレベルのこと  
(ロングマンより)


製品については、日本語表現でも「グレードが高い/低い」という表現を使いますが、そのまま、


"high grade"
"low grade"


を形容詞として名詞に付けることができます。


These are low grade products.
これらは品質のレベルが低い製品(低級品)だ。


のように。



さらに、課題やテストなどの「評価基準」に使われます。


a mark that a student is given for their work or for an examination
生徒に与えられる課題や試験の評価基準のこと 
 (ロングマンより)


He got a grade A in maths.
彼は数学でAを取った。


ですが、"grade"を省略することが多いです。"an A"になります。


「3つAを取った」というときには、AにアポストロフィーSが付きます。


He got three A's.


のように。時々"Cs"、"Qs"のようにアポストロフィーが省略された形を見ることがありますが、特にAのように、アポストロフィーを付けずに書くと、"As/as"のように実際の単語のように見えてしまうこともあり、その間違いが考えられない場合に省略が可能だと思います。



今日のTRYはお休みです。


明日は、「それってあなたの感想ですよね。」です。"opinion"は使っていません。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。