らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1936. 掘り出し物を見つけてるの。

Scenario: 海外旅行から帰ると、観光の他に何するの?とよく聞かれる。そんなときいつもこう言っている。



「掘り出し物を見つけてるの。」





"I dig for buried treasures."



【ポイント1】日本語表現の「掘り出し物」は英語表現でも"dig"を使う


ただ、「安くてお得なものがあった」という意味では、


"find bargains"という表現ができます。"bargain"は、雑貨や衣類だけでなく、家にも使えます。
日本語表現では、「バーゲンやってる」という言い方より、「セールやってる」というほうが多いかもしれませんが、"~ be on sale"とすれば、日本語の「~のセールやってる=~のバーゲンやってる」という意味になります。


It’s an attractive little home, and I think it’s a bargain.
その家小さいけれどは魅力的で、お買い得だと思います。


There are no bargains in the clothes shops at the moment.
今は衣類の店ではバーゲンやってないよ。


「掘り出し物」とは、ただ安いものではなく、


「思いがけなく手にはいった珍しい物。また、安く手に入れたよい品物」という意味です。
コトバンクより)


日本語では、高価なものでなくても、珍しいもので安いものなら「掘り出し物」という場合があります。その場合は、"find a bargain"という表現を「掘り出し物を見つける」と表現してもいいと思います。


今日のフレーズのように、"buried treasure(s)"を使う場合は、"dig"(掘る)という動詞を使えば、"buried"(埋もれた)と一緒になって、シャレた言い回しができます。



【ポイント2】土を掘るだけが、"dig"ではない。


今日のフレーズの"dig"も「掘る」のは土ではありません。


「何かを探し当てる」という目的で、"dig"が使えます。しかし、ただ「探す」のではなく、


「何かの中をゴソゴソかき回す」
「穴の中に手を入れて何かを探る」


イメージです。


ロングマンから説明と例文を挙げます。


to put your hand into something, especially in order to search for something
何かを探すために何かの中に手を入れること。


She dug around in her bag for a pen.
彼女はペンを探すためにバッグの中をゴソゴソ探し回った


He dug his hands deep into his pockets, searching for a quarter.
彼はポケットの奥に手を突っ込んで、25セント硬貨を探した。


また、


「墓穴を掘る」という日本語表現がありますが、英語表現には、


dig your own grave


という表現があります。


to do something that will cause serious problems for you in the future
将来深刻な問題を引き起こすようなことをすること
(ロングマンより)


例(ろんぐまんより)
By continuing to make racist comments before the committee, he really dug his own grave.
- 委員会で人種差別的な発言を続けることで、彼は自ら墓穴を掘ったのです。



さらに、
"dig up"という句動詞は次のような意味があります。


to find hidden or forgotten information by careful searching
隠された情報や忘れられた情報を注意深く探すこと


使い方

They tried to dig up something from his past to spoil his chances of being elected.

彼らは彼の過去から何かを掘り起こし、選挙で当選するチャンスを台無しにしようとしたのです。


有名人のスキャンダルでは、よく"dig up"が行われていますね。


"dig"を使って会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「八つ当たりしないで。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。