らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1789. 想定内だよ。

Scenario: 投資を始めて、昨年はかなり利益が出た。今年もこの調子で稼げると思っていたのだが、最近株価が下がり続けている。この下がり方に同じく投資をしている友人はこう言っていた。



「想定内だから。」




"That is only to be expected." 




【ポイント】「想定内」と「想定外」という表現。


今日のフレーズは、単に、


That is/was expected.


だけでもいいと思います。


That was what I had expected.


としてもいいと思います。


"expect"は、「期待する」ととらえれば、その内容が良いものとなりますが、単に、


to think or believe something will happen (ケンブリッジより)
何かが起こると考える、あるいは信じること


なので、内容が好ましくない場合にも使えます。


今日のフレーズでは、あえて、


"That is only to be expected."


を使ってみました。


"only to be expected" =used to say that you are not surprised by something unpleasant
不愉快なことにも驚かないと言うときに使う表現


です。


After all this rain, some flooding is only to be expected.
これだけの雨が降ったのですから、ある程度の洪水は想定内でしょ


"only to be"をとって、"~ is/was expected"にしたり、"~ is/was what I (had)expected"にしても同じような意味として通じます。


さらに、"~ is/was expected"の"expected"を、「考える」ことに関する動詞を思い浮かべれば同じようなニュアンスで伝えることができます。


考えるイメージの動詞としては、"expect"の他に次のようなものが使えます。


think
imagine
assume
presume
suppose


などがあります。


時制については、
過去形で、"what I expected"にすると、「過去に考えていたこと」となり、


過去完了形を使って"what I had expected"にすると、「何かが起こった時点より前に考えていたこと」といった違いが生まれますが、過去形でも過去完了形でもどちらでもいい場合が多いです。


また、副詞の"exactly"や、"unfortunately"などで、少し感情豊かに表現すれば効果的だと思います。


気を付けなければならないのは、日本語では「想定内」とは言うけれど、「予定内」とは言わずに、「予定通り」という言い方をすることです。


「予定通りに」は、⇒ "as it was planned" "as I planned"


という表現がいいと思います。




「想定外」については、「想定内」の反対語として、ただ、否定文にすればそれで済んでしまうことが多いですが、次のように"unexpected(ly)"を使うこともできます。


That was unexpected.
それは、想定外だった。


Unexpectedly, that happened.
想定外にそれは起こった。


Unexpected things could be happening.
想定外のことが起こり得ます。


といった具合です。


さらに、同じような意味としては、


"beyond my imagination" ⇒ 想像をはるかに超えて


"more than you can imagine" ⇒ 想像以上に


"unpredictable" ⇒予測不可能な  / "unpredictably" ⇒予測不可能なほど


といった単語も使えるでしょう。



「想定内」、あるいは、「想定外」といった表現を使った、英語の会話文を考えてみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「仲間外れにされたように感じるの。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。