らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1824. 違った見方っていつもあるんだよ。

Scenario: 議員の議会中の居眠りの動画が話題になっている。いびきの音まで入っている居眠り動画で指摘された議員は、居眠りしていたのではなく、目をつぶって考えていただけだと言い訳をしていた。


「違った見方は、いっつもあるんじゃ。」




"There's always another angle."



【ポイント1】"different"と"another"の使い方の違い。


今日のフレーズで、"another"を「違う」と表現しました。「もうひとつ別の」という表現でもいいです。


"another"は、そもそも、"an" + "other" で「ひとつの別の」という意味です。


「別の」というニュアンスは、ロングマンの"another"の定義にあるように、


not the same thing, person etc, but a different one
同じものや人などではなく、異なるひとつ(一人)


または、


one more person or thing of the same type
同じ種類の人や物がもう一つ(一人)


ということです。



"an"が入っているので、"another"の後ろには単数可算名詞が来ます。"another"の前に冠詞や"my"などは付きません。"tea"など不可算名詞の場合は、"another cup of tea"のようになります。


"another"の後に数字が来るときは、「追加の(更に)~」となり、"another 10 days"のように使うことができます。この使い方では、必ず数詞が必要であり、"10 days"というように複数となっていても、ひとつの塊としてとらえるのが一般的とされています。(あくまでも感じ方なので、another 10 daysの後に動詞を持ってくる場合は、、"another 10 days are....."としないで、"ten more days are...."とするのが良いとされています。)



"another"には、代名詞としての使い方ができます。


使い方


I’m going to have another cup of coffee.
コーヒーをもう一杯いただきます。


They must have returned by another route.
別のルートで戻ってきたのでしょう。


We finally moved to another apartment.
やっと別のアパートに引っ越したんです。


I’m busy right now. Could you come back another time?
今忙しいんです。また別の機会に来ていただけますか?


Helen resigned from her last job and has yet to find another.
ヘレンは前の仕事を辞め、の仕事はまだ見つかっていません。




【ポイント2】"angle"を会話で使おう。



日本語でも、「アングルを変えて考える」といった表現をすることがあると思いますが、英語でも、物理的な「角度」以外に次のような意味で使うことができます。


「角度」以外の意味として、ロングマンの定義では、次のような意味があります。


a way of considering a problem or situation
ある問題や状況についての考え方


使い方


We’re approaching the issue from many different angles.
私たちはさまざまな角度からこの問題に取り組んでいます。


Look at every angle of the situation.
あらゆる角度から見てください。


There’s another angle to this question.
この問題には別の角度からの見方もあります。



"another"あるいは、"angle"を使って会話文を考えてみましょう。


明日は、「そこにあるだけなんです。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。