らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1825. そこにあるだけなんです。

Scenario: 新春特別セールをやっているというので、行ってみた。確かに早くも冬物処分といった値引きで、3割引きのもの、半額のもの、中には7割引きという値札がついているものもあって、購買意欲をそそられる。ロングコートが半額の値段だったので、買おうと思ったのだが、黒がない。店員さんに聞くとこう言った。


「そこにあるだけなんです。」




"That's all we got."




【ポイント】"That's all."に付け足そう。


"That's all."だけでも十分使えます。


それで全部です。
それだけです。
それだけのことよ。
はい、終わり。
以上です。


などの日本語表現が考えられます。



"That's all right."とは全く違います。
"That's all right."は、
"Thank you."と感謝の気持ちを伝えられた時や、"I'm sorry."と謝罪の気持ちを伝えられた時に返す、日本語表現の「いいよ、いいよ。」に当たる言葉です。"It's all right."でもいいです。



"That's all."にあとひとこと付け加えてみましょう。
英語表現では、短いと少しぶっきらぼうに聞こえることがありますが、伝わることは同じでも、長ければ長いほど丁寧な印象があります。


That's all we got.


今日のフレーズですが、


「自分たちが持っているものはそれで全部です。」
「お店に出ているものはそれで全部です。」
「それだけしかないんですよ。」


といった感じになります。


今日のシチュエーションでは、店員さんのひとことになりますが、"We"は状況によって様々な主語に変えることができます。



That's all for today.


「今日はここまで。」
「今日はこれで終わり。」


先生がよく使うひとことですが、言う人によって、「これ以上やりたくないから、今日はもうやめる」といったニュアンスにもなります。



That's all I can do for you.


「私がやってあげられるのは、それだけ。」
「そんなことぐらいしかやってあげられないのよ。」



Is that all you should pay?


「あなたが払うのそれだけ?」
「払うのってそれだけなの?」



That's all you need.


「それだけでいいの。」
「それだけで足りるわ。」
「それだけあれば大丈夫よ。」



That's all I'm asking for.


「私がお願いしたいのはそれだけです。」
「それだけで十分。」



応用編


今日のフレーズの"all"の後には関係代名詞の"that"が省略されています。


文法的には、代名詞の"heやshe"や"it"などは、関係代名詞の先行詞として置くことができませんが、"all"や、"everything"、"nothing"は、先行詞にすることができる代名詞です。その場合の関係代名詞は、"that"で省略可能です。


"All you need is ~." 
⇒ あなたに必要なものすべては、~だ。
⇒あなたに必要なものは、~だけだ。


"All you have to do is ~" 
⇒ あなたがしなくてはならないこと全ては~だ。
⇒ あなたは~しさえすればいいのだ。


がよく使われるパターンです。




"That's all +~"の形を使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「空きましたよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。