らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1859. 選ばれる可能性は低いな。

Scenario: クローゼットを整理していたら、子供のころ集めていたガムの包み紙のコレクションが出て来た。丁寧にスクラップブックに貼っていて、数えたら4000枚以上もあった。懐かしくて見ていたら、夫が「鑑定団」の番組に応募して見たら?と言った。


「選ばれる可能性は低いな。」





"My chances of being picked are slim."



【ポイント】「可能性が低い」という日本語表現をどうするか?



「可能性」の英語表現としては、"possibility"を思いつくでしょう。今日のフレーズでは、"chance"になっています。"possibility"はややかしこまった感じがしますが、意味としての違いがあるでしょうか?


まず、これらの定義をケンブリッジで確認しておきます。


"possibility"
a chance that something may happen or be true
何かが起こるかもしれない、あるいは真実かもしれない可能性


"chance"
the possibility that something will happen, especially something you want

何かが起こる可能性、特にあなたが望む何かが起こる可能性


😀 "possibility"と"chance"はほとんど同義のようです。ただ"possibility"の定義に"may"が使ってあり、"chance"のほうでは、"will"になっています。また、"chance"では、"especially something you want"が付いているので、「そうなることを期待している」という気持ちが入っています。


英語表現では、日常的にあまり頻繁に"possibility"を使わない傾向があるように思います。ひとつには、英語では「可能性」を表す、助動詞に"can"があるし、さらに仮定法を使うことで、その可能性が高い・低いを表現できるからではないかと思います。


It could be happening.    (もしかしたら)そういうことはアリかも。 (仮定法)
It can be happening.      そういうことはあり得る。


"could"をやや強めに言えば、さらに可能性が低いことを表すことができます。


可能性は、"likely"という副詞でも表せます。反対語は"unlikely"です。それで、「可能性」のある、なしを表現することもできます。高い場合は、"highly/very likely"というような表現にすればいいです。


Children who live in the country’s rural areas are very likely to be poor.
この国の農村部に住む子どもたちは、貧しい可能性が非常に高いのです。


The weather is unlikely to improve over the next few days.
この先数日間、天候は回復しそうにありません。(回復する見込みはありません。)



今日のフレーズにあるように、「可能性が低い/見込みがない」というときに、


"chance"や"odds"が、"slim"である、という表現ができます。


その場合の"slim"は、ロングマンの説明によると、


very small in amount or number
量や数が非常に小さい


という意味です。



使い方 (ロングマンより)


There’s only a slim chance that anyone survived the crash.
墜落事故で誰かが生き残った可能性はほんのわずかです。


They only have a slim chance of winning.
彼らが勝つ見込みはほんのわずかです。


The trend was upwards, but the gains were slim.
トレンドは上向きでしたが、利益はわずかでした。


The polls show Trump leading by a slim 51% to his opponent's 49%.
世論調査では、トランプが51%と僅差でリード。


The odds are slim that the country's transformation will proceed smoothly.
国の変革がスムーズに進む可能性は低い



😀日本語表現の、「見込み」というのは、「可能性の推測、予測、事前判断」のことです。(こちらを参照しました。)



可能性が低いことや見込みがない、という内容の会話文を作ってみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「」です。
読んでね。

English ラボのらぼでした。