らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

343. あちこちクリスマス気分だね。

Scenario : 今年もクリスマスがやってくる。街はイルミネーションが輝き、どこに行ってもクリスマスソングが流れ、お店はクリスマスカラーで彩られている。


「あちこちクリスマス気分だね。」




"There's plenty of Christmas cheer spreading."



【ポイント】"cheer"に便利な使い方がある。


ロングマンから"cheer"を使った例を拾ってみました。(名詞だけにしました。)


まず、"cheer"には「歓声」という意味があります。


A great cheer went up from the crowd.
群衆から大歓声が上がった。

それから、「褒め称える気持ち」という意味でも。

So let’s give a cheer to the kids who passed their exams.
さあ、試験に合格した子供たちにおめでとう!の気持ちを伝えよう。


スポーツの試合で、選手の名前やグループの名前を連呼して応援するのも"cheer"です。
The cheer, "Go Lions Go!" could be heard for over half a mile.
「行け、ライオンズ、行け!」というかけ声が半マイル向こうからでも聞こえた。


その他、アルコールの飲み物を持ち上げて、飲む前にみんなで健康と幸福を祈って、"Cheers!"と言います。


そして、今日のフレーズにある、"Christmas cheer"は、広く"holiday cheer"としても使えます。"cheer"は不可算です。


ここではロングマンで定義を載せます。

"cheer" → 
a feeling of happiness and confidence
幸福と自信にあふれた気持ち


この定義を"Christmas cheer"に当てはめるのは難しいですが・・・


普段には見られない飾りがあふれていたり、
普段には見られない食べ物が食卓や、スーパーに並んでいたり、
イベントなどの準備で忙しそうにして、子供がその日を楽しみにしていたり、
クリスマスソングなどが街中で聞こえたり、
そんな雰囲気全体を指す言葉だと思います。


日本語では、
「お祭り気分」
「お正月気分」
「お休み気分」
など、「~気分」というと思います。
でも、「お盆気分」って言わないですね。それは、「お盆」自体、「幸福と自信にあふれた気持ち」ではなく、「故人を偲ぶ気持ち」があるからだと思います。


Englishラボのらぼでした。