らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

552. いい所に気づいたね。

Scenario: 外国人が私の家に来たとき、見たことがないものがたくさんあるので、色々質問してくる。そのなかで、「孫の手」を見つけて、これは何に使うのかと聞いた。反対に「何だと思う?」と言うと、「小さな手」が棒の先に付いているのに気付いて、「遠くにあるものをとるもの?」と聞いたので、こう言った。


「いいところに気付いたね。」



"I think you're onto something."



【ポイント1】日本の工芸品を説明するのに、使う単語、10選。


日本独特の物は、「豆腐」や「着物」など多くの外国人がよく知っている物はもうそのまま英語になっています。"tofu"や"kimono"などはそのままで大抵通じます。
「日本酒」は、"sake"で大丈夫です。日本語には、「日本」が付いていますが、"Japanese sake"ではなく、"sake"です。"Japanese"を付けるのは、いわゆる「日本版の」といった感じがするので、"sake"につけるとかえって違和感があります。発音は「サケ」ではなく、「サキ」となります。「カラオケ」もすでに英語の外来語になっていますが、「カラオキ」と発音します。


「孫の手」は、"a grandchild's hand"と言っても「Huh?」となるので、"a (kind of) back-scrathcer"と言いましょう。


日本の代表的な物の英語表現を挙げておきます。(すべて不定冠詞を付けておきます。)


仏壇   a buddhist alter
そろばん  an abacus
提灯   a lantern
扇子   a folding fan
うちわ  a round fan
茶碗   a rice/tea bowl (ボウル)   
(a rice ball は、ボールで、「おにぎり」になるので気をつけましょう。)
お椀   a soup bowl
漆器          a lacqued bowl
割り箸 disposable (wooden)chopsticks
炊飯器 a rice cooker



【ポイント2】前置詞に"to"をつけるだけで、動きが生まれる。

前置詞の"on"や"in"は、それぞれ名詞の前に付けて、「上に/で」、「中に/で」という意味を表しますが、"onto"や、"into"というように、"to"をつけることで、「上に向かって」、「中に向かって」という動きを表すことができます。



【ポイント3】"something"を「何か」と訳すと不自然になることがある。


"something"はよく使う単語で、「何か」という意味だということは知っていますが、いつも「何か」という訳が当てはまるわけではありません。


たとえば、次のような場合。



 Come here - I want to show you something.
おいでよ、いいものみせたいから。
来てよ。見せたいものがあるの。


となります。


おいでよ。何か見せたいから。


とは言わないと思います。


つまり、somethingは、自分は何かが何なのか分かっている、だけど相手は知らない。しかも、その何かは、「いいもの」である場合が多い。


ということです。


次のような定義がロングマンに載っています。


be (really/quite) something
spoken 
used to say that something is very good and impressive
口語
とてもいいもので、すごいもののことを言う時に使う

That was really something, wasn’t it?
あれ、すごかったね。


さらに、
be onto something
は、次のような定義で、イディオムとして使われています。


 to have discovered or produced something new and interesting
何か新しくて興味深いものを見つけたり作ったりすること


Englishラボのらぼでした。