らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

558. 起きたとこで、まだボーッとしてる。

Scenario: 昨日はオンライン同窓会をやった。レストランでやる予定だったのだが、再び感染者数が増加しているようなので、オンライン飲み会に切り替えた。楽しかったのだが、ちょっとアルコールを飲みすぎてしまったようだ。今日は休みだが、さっきまで目が覚めなかった。すると電話が鳴った。友人の一人が心配してくれて電話をくれたのだ。「随分酔っぱらっちゃったみたいだけど、大丈夫?」と言ったので、こう言った。


「今起きたとこで、まだボーッとしてる。」



"I'm still waking up."



【ポイント】簡単な進行形で、言いたいことの幅が広がる。


進行形と言えば、「~しているところです」という日本語になることを、学校で教えていますすが、今日のフレーズで、「私は、まだ起きているところです。」と訳すと、「?」となってしまいます。


日本語の訳をあてはめないで、"be動詞+~ing"の形を、


「動作や行為が続いていて、まだ終わっていない」


ときに使う言い方と理解したらどうでしょうか。


英語では、"progressive form"といいます。


"progressive form"の説明をロングマンから引用しますね。



the progressive form of a verb is used to show that an action or activity is continuing to happen.


動詞の"progressive form"というのは、行動や活動が引き続いて起っている(→まだ完全に終わっていない→これからその行動が終わる)ということを示すのに使われる。
(カッコと下線はらぼによるものです。)


こういうように頭に入れておけば、実は、中学でならう「進行形」も、高校で習う「近い未来の用法」も、"progressive form"という形ひとつに集約できてしまうのです。


"now"(今)や、"at that time"(その時)というように、一瞬の時を切り取ると、それは、「、~している最中」 とか、
あの時、~している最中だった」 という表現になります。
これが、中学で教える「進行形」です。


まだ行為が持続していて終わっていない」という感覚が、今日のフレーズです。まだ「起きる"wake up"という行為が持続していて終わっていない」、ということを伝えたいわけです。日本語表現で、「まだボーッとしてる」としましたが、「寝起きなの。」と表現してもいいと思います。
(日本では、こちらを「近い未来を表す用法」と教えています。)



では、次の"progressive form"をどうぞ。


I'm coming!
今(そちらに)行きます。 


She's coming.
彼女、すぐ来ますよ。


I'm leaving.
帰ります。
これから出ます。


(「行く」「来る」を表す動詞に"progressive form"を使うと、「すぐ」感覚が出ます。)


I'm looking at you.
お前がやるんだよな。(面と向かって言っている。)


Are you looking at me?  (ちょっと驚いた感じで。)
俺にふってんの?
俺にふるなよ。


I'm listening.
で?どうぞ続けて。
聞くから説明して。
興味あるから教えて。


I'm driving.
車だから飲めないんです。


He's drowning.!
彼が溺れそうです!



ところで、


"What are you doing?"の答えで、
"I'm speaking English."なんていうと、ジョークだと思われますね。
"I'm running."というと、「分かってるよ、見てるから。」と言われそう。


"What are you doing?"は、"here"を一緒に使って、


"What are you doing here?" → 「こんなところで、何やってんの?」といったシチュエーションで使われることが多いです。けげんそうに顔をしかめて言うといいです。


"What are you doing now?"だと、姿が見えない相手への、メールや電話のフレーズかな。でも、ちょっと気持ち悪いなー。「なんでもいいでしょ。」"None of your business."とか、"Whatever."と言われる可能性もあるかも。。。


Englishラボのらぼでした。