らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

672. それで寒くない?

Scenario: 11月に入って 朝夕めっきり寒くなってきたが、朝早く散歩に行くことを日課としている母親にひとこと声をかけた。


それで寒くない?」


"Are you warm enough?"



【ポイント】"hot", "warm", "cold", "cool"の使い方。

空気の温度が高かったり、低かったりする時の「暑い」、「寒い」などは、次のように使います。
次の例の下線のところに暑さ、寒さを意味する単語が入ります。(ロングマン参照)


It's very cold this morning.     今朝はすごく寒いな。 
The house was lovely and warm.  その家は素敵で温かかった。
I hope we get some warm weather soon. 暖かい季節が早く来るといいな。
The evening air was cool.   夕方は涼しかった。
It’s so hot in here. Can I open the window? ここすごく暑いな。窓開けていい?


今日のポイントは、人が主語になる場合です。


"hot", ”warm", "cold", "cool" を、


I'm hot.
He's warm.
She's cold.
He's cool.


と言っていいのかということです。


ここで大切なのは、会話は「言えるのか、言えないのか」ではなく、「正しく伝わる状況なのか、誤解されるかもしれないのか」です。


"I'm hot."だけでも、汗を拭きながら「暑い」しぐさをすれば、「私は暑い」ということが伝わるでしょうし、カッコイイ服を着ていれば、「私、カッコイイのよ。」と伝わります。


「暑い」場合は、"I'm hot."より、"I feel really hot."と言ったほうが、子供っぽさを避けることができます。


観光バスの中で、乗客の様子を見た乗務員が、


"The travellers were hot, tired, and thirsty." と言うと、


「乗客は暑くて、疲れて、喉が渇いてますよ。」


となります。


すべては、状況を読んで使えば大丈夫ということです。


今日のフレーズの「寒くない?」は、実際に寒がっているのかどうかを聞いているというよりは、「それ(これ)で充分温かいかな?」と言いたいのです。デートで薄着の彼女に自分のコートをかけてあげていうと、すごく優しい人だなと思われるでしょうね。


"He is cold."だけだと、「彼は(性格的に)冷たい。」と伝わることがありますよ。


”He is cool."は、「彼、カッコいいわ。」と伝わる状況で使うことがほとんどでしょうね。


まとめます。


"hot"、"cold"、"cool"、"warm"は、気温以外に、人を主語にして言えますが、状況を読んで、なるべく修飾語などをつけて、長い文にしたり、表情やイントネーションに気をつけて使う。


ということです。


Englishラボのらぼでした。