らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

676. アイメイク濃すぎ。

Scenario: マスクをするようになってから、みんな、アイメイクに気を遣うようになった。今日の友人のアイメイクは、ちょっとやりすぎというくらいすごいものだった。他の人もそう思っていたらしく、こういう声が聞こえた。


「彼女のアイメイク、濃すぎ。」




"She's wearing too much eye makeup."



【ポイント】「お化粧」に関する表現を知ろう。


「粧」という感じは、訓読みにすると、

粧す→ めかす
粧う→ よそおう


です。


「化粧する」はつまり、「化けて、めかす」、「化けて、よそおう」ということになります。


"make up"も動詞があります。


いくつかのものを使って、ひとつのものを作り上げる、や、仲直りをする、という意味で使うことが多いですが、ロングマンの定義の中に、次のようなものがあって、笑えます。


to pretend that something is true in order to deceive someone
人をだますために本当であるようにみせること


「取り繕う」という日本語表現が近いかなと思いましたが、この意味で、名詞の"make-up"ができたと考えると、なるほどな、と思ってしまいます。まさに「化粧」ですね。


しかし、ロングマンでは次のような注意書きがあります。


Do not use the verb ‘make up’ when you are talking about putting make-up on your own face. Say that you put on (your) make-up.
「化粧をする」という時に、"make up"を動詞で使ってはいけない。"make-up"を名詞で使って、動詞は"put on"を使いなさい


ということです。


日本語で、「めかしてるね」と言うと、違う意味で伝わってしまうのと同じ感覚なのかな、と思ってしまいました。( ´艸`)


ということで、今日のフレーズを見ましょう。


"makeup"と一語になっています。
"make-up"でもいいです。


コロケーション(一緒に使う単語)ですが、"put on"だけではありません。
ロングマンから例文をあげますね。


I don’t usually wear much make-up.
普段は薄化粧です。


She had no make-up on.
彼女はすっぴんだった。


She rarely uses make-up.
彼女はほとんどお化粧しない


Gloria watched her mother put on her make-up.
グロリアは母親がメイクするのを見た。
("put on"の代わりに、"do"も使えます。"apply"を使うと、フォーマルな感じがします。)


Take off eye make-up gently, using a cotton ball.
コットンボールを使って、アイメイクを優しく落としてください。
("take off"の代わりに、"remove"を使うとフォーマルな感じがします。)


She went into the bathroom to fix her makeup.
彼女はお化粧を直すためにお手洗いに入った。
("touch up"も使えます。)


「お化粧を直す」という意味表現で、makeupを使わない表現もあります。


She’s just gone to powder her nose.
彼女、お化粧直しに行ったわよ。


一緒に使える形容詞では、次のようなものがあります。


「濃い化粧」 → heavy make-up / a lot of make-up


「アイメイク」 → eye make-up


「舞台化粧」 → stage make-up


日本語で、すごく濃いお化粧のことを、「壁塗りしてる」と言うのを聞いたことがありますが、英語では、そういうお化粧は、"pancake make-up"になります。今は「壁塗り」をしない時代だから、今後は日本語表現でも「パンケーキメーク」にしますか?( ´艸`)


Englishラボのらぼでした。