らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

682. 結局それがすべっちゃってさ。

Scenario: 私の父はみんなが集まると、機嫌が良くなって冗談を連発する。今日も私たち夫婦と食事をしながらオヤジギャグ満載だったが、今ひとつ受けなかった。帰宅してから、夫がこう言った。



「僕たちを楽しませようとしてたんだよ。受けなかったけどね。」



"He was trying to entertain us – unsuccessfully, I might add. "



【ポイント】"I might add."の意味すること。

会話では、多くの場合、その場の状況でどう日本語で表現するかが違ってきます。


特にイディオムなどは、どういうタイミングで使うのかということを知ることが大切です。


今日のフレーズにある、"I might add."ですが、それ自体単独で使うものではなく、自分の言ったことの後に、念押しのように付け加えるものです。日本語では、語調や表情で伝わるので、わざわざ英語の訳として出てこない場合が多いです。


ロングマンの説明では、


I might add
spoken 

used to emphasize what you are saying
言っていることを強調するために用いられる言い方(口語)


と書いてあります。


今日のフレーズでは、"I might add"ですが、"I might say"でも同じです。"add"は言ったことに「付け加える」感じで使います。
「だけど、~だからね。」のような感じです。

I’ve had an offer – a very generous offer, I might add.
オファーがありました。あ、すごくいいオファーですからね。(マクミランの例です。)


"I might say"は、"I must say"でも同じです。"must"のほうが強調の度合いが強い感じがすると思います。


I was, I might say, not surprised.
私は、(言うなら、)驚かなかったわね。


I was, I must say, so impressed.
すごくよかったです。(本当に。)



助動詞は動詞にニュアンスを付け加えるものですから、どういう訳になるかは、状況を考えて不自然にならないように考えれば大抵合っているものです。助動詞の過去形は、「はっきり言わない場合」や「丁寧に言いたい場合」に使うといいと思います。(文法的には「仮定法」ということになります。)


Englishラボのらぼでした。