らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

681. そりゃそうだけどさ。

Scenari: 新型コロナウィルス感染の影響で、会社の売り上げが激減している。社員はいつ失業するのか心配している。社長は給付金を頼りにしてひたすら持ちこたえようとしているが、今までの路線を全く変えるようなアイデアを採用するよう提案した。すると社長がこういった。


"Point taken."




「おっしゃることは分かります。」



【ポイント】「ポイント」という表現が意味するもの。


"Point taken."は、日本語では、「その通り。」「おっしゃる通りです。」と相手のいうことに理解を示す表す表現です。



英語の"Point taken."は、"point"を使っているので、そのニュアンスを意識しましょう。つまり、"point"を一字の漢字で表すと、「点」ということです。


マクミランは、"Point taken."と同様の意味として、"I see your point."を上げています。
こちらです。)


次のような説明があります。


"I see/take your point" or  "point taken"
used for saying that you understand what someone is trying to say, especially when you disagree with it
相手が言おうとしていることを理解することを言う場合に用いられるが、特に自分は賛成はしていないときに用いられる


つまり、「点」で同意しているということです。


例  (マクミランより)
I see/take your point, but I don’t think there’s anything we can do at the moment.
君の言いたいことは分かるよ、でも現時点では我々にできることはないんだ。



ロングマンの"point"の定義は次のようになっています。


a single fact, idea, or opinion that is part of an argument or discussion
一つの事実、考えあるいは意見で、話し合いや議論の一部であるもの


そして、例としてあげている"Point taken."が次のようなものです。


point taken
(=used to say to someone that you accept what they say)

相手が言うことを受け入れるということを伝える場合に使われる


All right, point taken – I should have asked you first.
そうだな、その通りだ。君に最初に頼むべきだったよ。(「最初に頼まなかった」というひとつの事柄について受け入れている。)


ですから、日本語の表現としては、「その点は、理解する」「その点は、その通りだ」という日本語がピッタリだと思います。





実は、"point"にはもうひとつの定義があります。(ロングマンより)


 the purpose or aim of something
目的あるいはめざすもの


この、"point"は次のような例があります。(ロングマンより。)


What’s the point of this meeting anyway?
この会議、一体何の意味があるの?


We’re going to lose anyway, so I can’t see the point of playing.
どうせ負けるんだ、だからプレイする意味が分かんない。


Maybe she has a point.  
彼女の言うことは的を得ている。


学校で、"There is no point in ~ing”で、「~しても無駄だ」と習ったことを覚えていますか?この場合の"point"が”purpose"の意味で用いられています。


There's no point in worrying.
「心配しても無駄だ。」
  ↑
「心配する意味ない。」(目的がなく心配している。)


ということです。


"point"には、このほかに、スポーツで使う"point"や、長所や短所で使う"a good point"などがありますが、それは、またの機会にします。。。



Englishラボのらぼでした。