らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

876. 彼女を責められないよな。

Scenario: 友人の店は新型コロナウィウルス感染の影響で、営業できない状態になり、閉店中だ。給付金や協力金のお陰で何とか生活はできているようだが、長引く影響の中で働かずに給付金を受け続けていると非難する人もいる。そんな中、ある人がこう言っていた。


「彼女を責められないよな。」



"Who can blame her?"



【ポイント】日本人にとって使いにくい"blame"の使い方。


日常生活では、何か良くないことが起こったときに、そうなったのは誰のせいなのかと問うことがあります。「責任」という日本語から、"be responsible"を使うことが多いと思いますが、「責任がある」⇒その人を「非難する」⇒"blame"する、となります。


"blame"の使い方をロングマンを参照して整理します。


① blame 人/もの ( + for ~ )      「(~に対して)人/ものを非難する
  
I blame his mother. She does everything for him.
彼の母親がよくないのよ。彼に代わって何でもやっちゃうんだから。


She still blames herself for Patrick’s death.
彼女はパトリックの死のことで今でも自分を責めている


The report blames poor safety standards for the accident.
その報告書はその事故が起こったのは低い安全基準が悪いのだと批判している。


※「一般に非難されている」というときに次のように受動態がよく使われます。


The decision to increase interest rates was widely blamed for the crisis.
利上げの決定が危機を招いたのだと広非難されていた。


※ 決まったひと言として、次のように言うことがあります。


I don't blame you.
(そういうことになっても)無理もないよ。/しょうがないよ。


Don't blame me.
僕が悪いんじゃないからね。/私のせいじゃないわよ。/僕の言うことを聞かなかったからだよ。(自分は言うことは言った、といった感じ。)


② blame もの + on 人/もの  「(起こったこと)を、~のせいにする」 

One of the computers is broken and she’s blaming it on me.

コンピュータの一代が壊れ、彼女はそれを私のせいだと言っている。


The crash was blamed on pilot error.
その墜落事故はパイロットのミスだとされた。



③  人/もの + is to blame + (for ~)「(~のことで)人/もの に責任がある」


※ "be responsible for"に置き換えることが出来ます。通常、"be responsible for"や、"be someone's fault"を使うことが多いです。


He is to blame for the accident. 
彼がその事故について非難されるべきだ。
→ The accident was his fault. / He is responsible for the accident.



明日は、「ピンとこない?」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。