らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

918. また逆戻りしてたかも。

Scenario: 在宅勤務になってタバコを吸う回数が増え、自分でもマズイと思って、禁煙を決意した。在宅なので飼っている猫にも四六時中監視されている気分だ。あれから半年、タバコのない生活ができるようになった。ずっとそばにいて見守ってくくれた猫のお陰かも。。。お前がいなかったら・・・。



「また逆戻りしてたかも。」




"I might have been backsliding."



【ポイント1】「逆戻り」と「元通り」という表現。

"backslide"という動詞は、次のような意味です。(ロングマンより)


to start doing the bad things that you used to do, after having improved your behaviour
良くなったあとで、以前やっていた悪いことをまたやり始めること


もともとの英語表現では、刑務所や更正施設から出てきた人が、しばらくしてまた同じように悪いことをしてしまった人や、宗教に救われたと言っていたのに、宗教的な生活をやめてしまって再び元の生活に戻って悪くなってしまった人を"backslider"という言い方をして非難している場合に使われることが多かったようですが、日常生活では"backslider"を含めて動詞の"backslide"も、もっと広い意味の「逆戻りをする」という意味で使われています。



例 (マクミランより)
The country is backsliding into the authoritarianism.
その国は独裁主義に逆戻りしている。


My diet was going well, but I've been backsliding a little recently.  (ケンブリッジより)
ダイエットはうまくいっていたけど、ここのところちょっと逆戻りしててさ。



一方、日本語の「元通りになる」「元に戻る」の場合は、英語表現では悪くなったものが(元に戻って)良くなることを表す表現になることが多いです。



We are back together.
私たちまた元通りになったの。仲直りしたの。


We reunited.
僕たち、また元に戻ったんだ。


Things are back to normal
通常に戻ったね。

He is back.

彼が戻ってきた。復活したよ。


The tourist industry is recovering to pre-COVID levels.
観光業界はコロナ以前のレベルに戻りつつある。


Can I start over?
始めからやり直していいですか?


Let's go back to square one and try again.
始めに戻ってやりなおそう。


Share prices rebounded today after last week’s losses.
株価が先週の下がった後今日元に戻った



※日本語の「リバウンドする」という表現は、「良くなったものが悪くなった」という意味で、コロナの感染者数や体重が、再び上がったような状況で使われますが、英語としての使い方では、"rebound"は"recover"と同じ意味です。
                 ⇓
if prices, values etc rebound, they increase again after decreasing SYN recover
値段、価値などが、リバウンドするとは、下がったものが再び上がるということである。
同義語はrecover
(ロングマンより)



【ポイント2】助動詞の過去+have+過去分詞は、仮定法過去完了。



(もし、あのとき~だったら、)~だっただろう


の下線部のところが助動詞のニュアンスで、次のように変わります。


would have +過去分詞 ⇒ ~だっただろう


might have +過去分詞 ⇒ ~だったかもしれない


could have +過去分詞 ⇒ ~できたかもしれない/だっただろう


should +過去分詞 ⇒ ~だったはずだ/~すべきだった


must +過去分詞 ⇒ ~だったに違いない 



明日は、「全部サイズが4だわ。」です。日本語のサイズ表示との違いも見ていきます。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。