らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

917. 趣味が合わなかったんだ。

Scenario: 大学を卒業してから会う機会がなかった友人に久しぶりに会った。大学時代に付き合っていた彼女と結婚したと思っていたが、分かれたのだという。彼はこう言っていた。


「趣味が合わなかったんだ。」



"Our styles didn’t mesh."



【ポイント1】「趣味」をどう英語でどう言えばいいか?


"hobby"は、
an activity that you enjoy, and that you like to spend time doing when you are not working
楽しんで行うこと、働いていないときにやりたいこと

(ロングマンの定義より)



ですが、次のような説明が付いています。


In everyday English, people often talk about what they do in their free time rather than use the word hobbies:


What do you do in your free time?

In my free time, I like reading and cooking.


※ 日常使う英語では、"hobby"という単語を使わずに、「時間があるときに~をする」という言い方をします。

What do you do in your free time?

時間があるときは何をしてるの?


In my free time, I like reading and cooking.
時間があるときは、読書や料理をするのが好き。


"My hobby is ~."と言う時は、"reading"、"cooking"、"collecting stamps"、
"(watching) drama" など、比較的静かな活動を指すことが一般的です。スポーツが趣味なら、"hobby"を使わないで、"I play golf."などと言う方がいいです。




【ポイント2】日本語の1字で英語表現が全く違うものになる。

日本語の「趣味が合わない」には、「相手と好みが違う」、「考え方が違う」、「時間の使い方が違う」など、様々な場合があり、それに対応する英語も様々です。


今日のフレーズにある「趣味」は、単なる好み、というばかりでなく、もっと広い内容をさします。今日のフレーズにある、"style"のほかに、"taste"や"way"も考えられます。


What she likes is different from what I like.
彼女の好きなものと自分の好きなものとが違う。

Her tastes are different from mine.

彼の趣味は私のと違うわ。


He asked about my taste in music.
彼は音楽の私の好みを聞いた。

We don't have anything in common.

僕たちには共通点がない。


"tastes"は、"her way of thinking"(考え方)や単に、"her way"だけでもいいし、"her way of life"にする場合があります。



一方、「趣味合わない」は、「趣味合わない」 「自分の好みではない」という意味です。


I don't like this shirt.


のように、"I don't like ~。"で済む場合が多いですが、「人」に対して使うと、


I don't like her. ⇒ 彼女のことが嫌い。 となるので、


"She is not my type."  彼女は僕のタイプじゃない。


と言うようにしましょう。




【ポイント3】"style"の意味。



「スタイル」は日本語としてよく使いますね。


英語の使い方と合っているでしょうか?ロングマンを参考にしてまとめます。


① 「やり方」


different styles of handwriting
筆記体の異なるスタイル

The dinner will be served buffet-style.

ディナーはビュッフェスタイルです。


Children have different styles of learning.
子供は様々な学び方をします。


I like your style.
あなたのスタイル(やり方)が好きです。


It’s not my style.
私はそういう風にはやらない。



② 芸術に関して使う。

a play in the style of classical Greek tragedy

伝統的なギリシャ悲劇のスタイルの戯曲


The paintings are in an expressionistic style.
その絵画は印象派のスタイルだね。


③ 流行やデザインに対して使う。


Car styles have changed radically in the past 20 years.
ここ20年で車のデザインが、かなり変わった。


The rooms are furnished in a modern style.
その部屋にはモダンなスタイルの家具が置いてあります。

Young women are interested in style rather than comfort.

若い女性は快適さより流行に興味がある。


Long skirts are back in style.
ロングスカートがまた流行している。



⓸ 「魅力的」という意味で使う。


You may not like her, but she certainly has style.
お前は彼女のこと好きじゃないかもしれないけど、彼女ゼッタイ魅力的だぞ。

The team played with style.

そのチーム、カッコよかったなー。


「スタイリッシュ」といいますね。この意味の形容詞です。
「スタイルがいい」と体形のことを言うのは和製英語です。



【ポイント4】「メッシュ」には動詞もある。

名詞の「メッシュ」はよく使いますが、動詞もあります。


「 2つのものや考え方がピッタリ合う」 → "two things fit together very well"です。


という時に使えます。自動詞の用法のみです。


「~と合う」という時には、"with"を付けて使います。


His own ideas did not mesh with the views of the party.
彼の考えはその団体の考えと合わなかった




明日は、「また逆戻りしてたかも。」です。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。