932. これは命令だからね。
Scenario: 報告書を上司に持って行ったが、しばらくして抜けている部分を指摘された。今日中の締め切りなので、急がなければならない。上司に1時間で持ってくるように言われ、最後にこう言われ、無理ならいいという意味かと思ったら、こういう意味だと分かって慌てた。
「これは命令だからね。」
"I'm not asking."
【ポイント】"ask"は「頼む」か「尋ねる」か?
「これは命令なんだから。」
となるのは、
「頼んでるんじゃない。」
つまり、命令しているのだ、ということになるからです。
"ask"には、「頼む」の他に、「尋ねる」という意味もありますね。
日本語が「頼む」になるのか、「尋ねる」になるのか、"ask"の後ろに続くものによって、パターンに違いがあります。
それを整理していきます。(例文はロングマンからです。)
その前に、"ask"には、自動詞と他動詞のどちらの用法もあるということを意識しておきましょう。
つまり、今日のフレーズの、I'm not asking. のように、"ask"の後に目的語を置かない場合(自動詞)と、I'm not asking you. といったように、目的語を置く場合とがあります。(他動詞)
① 答え、情報、解決法を得るための"ask"
「尋ねる」、「聞く」、「質問をする」という日本語になることが多い。
例
‘What’s your name?’ she asked.
「あなたの名前は?」と彼女は聞いた。
Don’t ask him – he won’t know.
彼に聞くなよ。知らないから。
That kid’s always asking awkward questions.
あの子はいつもおかしな質問ばかりしている。
よくあるパターン
● ask + 疑問詞 (who/what/where etc)
I asked him where he lived.
彼にどこに住んでいるのか尋ねた。
● ask + 人 + もの
We’ll have to ask someone the way to the station.
駅までの道を誰かに聞かなくちゃ。
● ask + 人 + if/whether
Go and ask Tom whether he’s coming tonight.
トムに今夜来るかどうか行って聞いてこい。
● ask (人)about ~
Visitors usually ask about the history of the castle.
観光客はたいていそのお城の歴史について尋ねる。
② 助け、アドバイス、情報等を求めるための"ask"
「頼む」、「求める」という日本語になることが多い。
If you need anything, you only have to ask.
もし何か必要でしたら、そうおっしゃってください。
よくあるパターン
● ask + 人 + to 不定詞
Ask John to mail those letters tomorrow.
ジョンに明日この手紙を出すように頼んでくれ。
● ask + to 不定詞
I asked to remain anonymous.
匿名にしてくれと頼んだ。
● ask for ~
When he asked for an explanation, no one could give him an answer.
彼は説明を求めたが、だれも答えられなかった。
● ask that S + V ~ (that節の中の動詞は原形になります。---仮定法)
The chief asked that the sessions be open to the public.
チーフはその会議を公開にしてくれるよう頼んだ。
"I'm not asking you, I'm telling you."
「やってって頼んでるんじゃない、やれって言ってるの。」というように、後ろが続く場合もあります。
明日は、「私のジャケット知らない?青のストライプのやつ。」です。
読んでね。
Englishラボのらぼでした。
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