らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

931. 佐藤さんと同期です。

Scenario: ウチの課に新しく配属になった社員が、今朝のミーティングで行った挨拶の中でこう言った。


「佐藤さんと同期なんです。」



"I'm a contemporary of Mr. Sato's."


【ポイント1】「同級生」、「同期生」、「同窓生」の表現の違い。


まず、「同級生」、「同期生」、「同窓生」の違いを確認します。


「同級生」とは普通は「学校でクラスが同じだった」人のことです。

一般的に、英語では、"a classmate"です。


"classmate"の定義 (ロングマンより)
a member of the same class in a school, college, or – in the US – a university
学校、大学で同じクラスだったメンバーのこと


アメリカ英語の"class"は、日本の学校での担任制の学級のことではなく、


a group of students who finished studying together in the same year
同じ年に一緒に勉強を終えた生徒の集まり


のことです。(ロングマンより)




「同期生」とは、日本では同じ年度に入学や卒業、入社などをした人のことですね。学校なら、「同級生」と同じ"a classmate"でいいと思いますが、会社となると入社式がないアメリカでは、この意味を表す単語がない、ということになります。"contemporary"という名詞があるので、それを使うといいかもしれません。ただ、日本語の「同期生」というより、もう少し時間的な幅が広い意味の、「同時代」も含まれるようです。しばしば所有格の後で、 "~'s contemporary"という使い方をします。



Most of his contemporaries regarded him as a mere eccentric.
彼の同期生のほとんどは彼を少々変わったヤツだと思っていた。


Was he a contemporary of Shakespeare's?
彼はシェイクスピアと同時代の人だったの?


Oswald was much admired by his contemporaries at the Academy.
オズワルドはアカデミーで彼の同期の者たちからとても尊敬されていた。



「同窓生」とは、同じ学校に行っていた人のことです。


正式な言い方としては、英語では、"alumnai"(アラムナイ)が使われます。複数です。単数形は"alumnus"(アラムナス)です。男性、女性、どちらにも使われます。ロングマンの定義を載せます。


"alumnus"   複数形は、"alumni"
formal

a former student of a school, college etc
正式な言い方として
学校や大学などの元学生のこと


特に女性だけを指す場合に、"alumna"(アラムナ)(複数形は"alumnae"(アラムニー)
を使う場合があります。



Cambridge alumnus  ケンブリッジ大学の同窓生



「同窓会」など、「~会」を付ける場合は、すべて"reunion"が使えます。


an annual reunion     年一回の集まり(どんな集まりでもOK)
a family reunion      家族の集まり/親戚の集まり
a high-school reunion     高校の同窓会




【ポイント2】「私の友達」の意味すること。


本語では、「友達」という言葉をよく使います。


友達=a friend / friends
を意識して使いわけていますか?


「この本、友達がくれたんだ。」は?


My friend gave me this book.
One of my friends gave me this book.
A friend of mine gave me this book.


の3通りで言えますが、


英語では、所有格(my)というのは、"the"という定冠詞と同じくらい限定のニュアンスが強いので、"my friend"というと、ほとんど特定の「ベストフレンド」の感覚です。もしくは、
「一人しか友達いないのかな」と思われるかもしれません。特に、「私の男の友達」を"my boyfriend"と言うと、その人と付き合っていると思われます。


ですから、日本語で、普通に「友達が・・・」と言う時には、


one of my friends

a friend of mine
にしましょう。


もちろん、複数の友達のときには、"my friends"でいいです。(^_^)



明日は、「これは命令だからね。」です。"order"は使いません。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。