らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

933. 僕のジャケット知らない?青のストライプの。

Scenario: 毎日暑い日が続いている。今日着て行こうと思っていたジャケットをリビングに置いておいたはずなのだが、ない。自分の部屋も探したのだが、ない。家族に聞いてみた。


「僕のジャケット知らない?青のストライプなんだけど。」




"Have you seen my jacket?  The blue pinstripe."



【ポイント1】「知っている」という日本語は意外と厄介。

「知っている」という日本語を英語にするのは、意外と厄介です。


どういうときに、どういう使い方をしているのか、整理しました。



① 物や人を探しているとき (疑問文で)


今日のフレーズの中にある「~知らない?」です。


何か(誰か)を捜しているときに、大抵こう言いますよね。


「私のジャケット知らない?」
「佐藤君知らない?」


こういうときに使う英語は、


"Have you seen ~?"です。"know"は使わないのです。( ´艸`)


「~見なかった?」とも言いますが、その感覚ですね。



他の「知ってる」というときのことを考えます。



そのもの情報を持っている場合 



I know the answer.
答え知ってるよ。


I know the truth.
真実を知っています。



③ 人と面識がある場合


I've known Tom for 20 years.
彼女とは20年来の知り合いだよ。



⓸ 判別できる場合


I know him as a rich businessman.
彼、お金持ちのビジネスマンだって知ってるよ。
(面識はなくても、情報として知っている場合、"as"と共に使います。)


He looked very different, but I knew him by his voice.
彼、見た目が随分変わったけど、声で分かったわ。
(判別できる材料を"by"で示すことが多いです。)


I know my husband.  
夫がどんな人なのか知ってるわ。(そういうことをする人ではない、などのニュアンス。)




⑤ 人や物に関する周りの情報の場合



"about"を付けることが多いです。


面識はなくても、名前や主演映画のことなど(その人の周り)の情報を知っている場合などです。


I know about Tom Hanks.
トムハンクス(のこと)知ってるよ。


I need to know about the job.
その仕事について知っておく必要があるな。




【ポイント2】「ブレザー」と「ジャケット」の違い。


ロングマンに載っている「ジャケット」の画像は次のようなものです。


洋服としての、"jacket"には2つの定義があります。


①  short light coat
短くて、軽いコート



a leather/denim/linen etc jacket


②  the part of a suit that covers the top part of your body
身体の上部を隠すスーツの上の部分


日本語では、「スーツのジャケット」というより、「スーツの上」と言うほうが一般的だと思いますが、違うかな。。。でも「スーツジャケット」でもいいですね。


では、「ブレザー」は?


"blazer"
a jacket, sometimes with the special sign of a school, club etc on it
ジャケットのこと。特に学校やクラブの特別な印が付いていることがある。


というわけです。(ロングマンより)




【ポイント3】「ピンストライプ」と「ストライプ」の違い。


「ピンストライプのスーツ」は、


"a pinstripe suit"


"a pin-striped suit"


のどちらでもいいです。


"pinstripe"は名詞で次のような意味です。(ロングマンより)



one of the thin pale lines that form a pattern on cloth against a darker background
(濃い色の)背景色に対して繰り返しあらわれる、色が薄く細いいラインのこと


今日のフレーズの画像がそれです。
これもそう。



"stripe"だけだと、次の定義になります。(ロングマンより)


a line of colour, especially one of several lines of colour all close together
1本の色のラインのこと。特にいくつかの色のラインが近くで並んでいるもののうちの一本。 



"pinstripe"は細い線が特徴ですが、"stripe"は太くてもいいのです。


日本語で「ストライプ」というのは、実は「ストライプス」と本来複数にしなくてはならないものです。でも、日本語では「ストライプ」で定着しています。
「縞々(シマシマ)」って言うことがありますね。実はそれ英語としては正解!!


a shirt with black and white stripes
黒と白のシマシマのスカート

vertical/horizontal stripes

縦の/横のストライプ



明日は、「はい、交代。」です。「はい」は、"Yes,"ではないです。。。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。