らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

952. 出るときドア閉めてくれる?

Scenario: 部長室に呼ばれて行くとドアが開いていた。自分の他に何人か呼ばれていて、これから何人か集まるらしい。部長との話し合いが済んで、各自ぞろぞろと大きく開いたドアから出て行った。自分が最後に部屋を出ようとしたとき、部長にこう言われた。


「出るときドア閉めてくれる?」




"Will you shut the door on your way out?"



【ポイント1】英語表現では、「途中」と「もうすぐ」が同じ。


前置詞の"on"を、ある地点からある地点への線の上を動いているイメージでとらえると、「途中」、あるいは、「もうすぐ」という日本語の表現があてはまります。



The food is on the way.
食糧がもうすぐつくからね。


She should be on the way here by now.
もうすぐ彼女がここに来るはずです。


I ran out of gas on my way to the airport.
空港に行く途中でガス切れになった。


On the way home we saw a terrible car accident.
帰宅途中、ひどい車の事故を見た。



これらの例では、"on the way"と、"on 所有格 way"の2通りあることがわかりますが、最近は厳密に使い分けなければならないことはありません。



この用法の"on"は、次のように、”go"と一緒に使っても、決まったルートの上を移動するニュアンスとしては同じです。この場合は不定冠詞の"a/an"が使われます。


go on a tour   ツアーで行く
go on a trip    旅行に行く  
("trip"は行って帰ってくる比較的短い旅で、"trip"を"travel"に替えることはできません)
go on an errand  お使いに行く



【ポイント2】日本のドアは「外開き」。海外のドアは「内開き」。


日本では、特に玄関ドアは「外開き」です。日本は玄関で靴を脱ぐ習慣があるので、内開きにすると靴が邪魔になってしまうことがあるからです。ですから特に玄関から外に出るとき、出た後でドアを閉めるため、「出たら閉めてね。」と言えます。


一方、アメリカではほとんどのドアが「内開き」なので、外に出ながらドアを閉める感じになります。ですから英語表現では、"on the way out"がピッタリですが、日本語にしたとき、「出ながら閉めてね。」や「出る途中で閉めてね。」というと不自然なので、「出るとき閉めてね。」という表現になっています。



明日は、「時間、押してます。」です。「時間を押す?」ではないですね。。。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。