らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

982. ここに来て一か月で10歳老けたわ。

Scenario: 今まで田舎で暮らしをしてきたのだが、マンションを購入して便利な都会に住むことにした。生活は便利になったのだが、何か落ち着かない。


「ここに来て一ヶ月で10歳老けたわ。」



"Been here (for) a month, I've aged 10 years."



【ポイント】会話では、時制に気をつけよう。


英語での会話で大切なのは、「時制」です。
日本語は、時制に関しては曖昧な部分が多いので、英語学習でとまどうのは「時制」の使い方であることが多いです。


英語の時制はかなりはっきりしています。


過去形を使うのは、「ある過去の一点で起こったことをいうとき」です。ですから、"yesterday"や、"~ ago"など、過去の時点を表す副詞と一緒に使うことができます。


今日のフレーズの、「ここに来て1ヶ月で、10年老けた。」は、前半も後半も現在完了を使って表現しています。


前半の、「ここに来て1ヶ月です。」は、意味としては「1ヶ月前にここに来ました。」と同じです。


過去形を使うと、"I came here a month ago." となります。相手には「1ヶ月前にここに来た」という事実が伝わります。しかし、現在完了を使うと、"I have been here for a month."となり、「(現在に至るまで)1ヶ月間ずっとここにいる」という継続した感じが伝わります。


"I've come here for 10 years."(×)とは言えません。"for ~"は「その間ずっと」と、継続をあらわす副詞句なので、"come"のような往来を表す動詞("go"や"arrive"などもそうです)とは一緒には使えません。また、往来を表す動詞を現在完了形で使う場合は、「行ってしまった」や「来たところ」というように、「完了」を表すことになります。ですから、継続の状態をあらわすことができる"be動詞"を使っています。



後半の「10年老けたわ。」は、日本語では過去形ですが、"I aged 10 years."としてしまうと、「過去に済んだこと」になって、現在の状態を表すことができません。ですから、現在完了を使って、"I've(=I have) aged 10 years."にします。



【ポイント2】会話で省略されるもの。


日本語でも同様ですが、言わなくても分かることはどんどん省略されます。


Been here.....は、”I have been here....."ですが、後半と主語が同じであるため、主語が省略されています。


さらに、"been"があることで、完了形であることがわかり、"have"も省略することができます。


"for a month"の"for"も、日本語で、「一ヶ月間」の「間」をとってしまう感覚で省略することができます。



明日は、「ウケようとしただけだよ。」です。
読んでね。



Englishラボのらぼでした。