らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1068. ご都合つけていただいてすみません。

Scenario: 契約の締め切りが明日に迫っているのに、大切な書類に一カ所ミスが見つかり、急遽取引先との確認をしなくてはならなくなった。電話をすると、午後になんとか時間を取って会ってくれるという。ほっとしてこう言って電話を切った。




「ご都合付けていただいてすみません。」



I'm grateful you were able to fit me in.



【ポイント1】感謝の表現に"I'm grateful"を加えよう。


"grateful"というのは、一種の感情表現です。人を主語にして使います。


相手が自分にとって有り難いと思うことをしてくれたときに、自分の感謝を表すのに使います。


日常生活の中では、"Thank you."や"I appreciate it."を使うことが多いと思いますが、感情を伝えるという意味で、"I'm grateful."も役に立つことがあります。"I'm happy."よりも大人っぽい響きがします。


日本語で「すみません。」ということがありますが、この表現は「良くないことをしてしまって謝って済むものではありません」という場合以外に、「いくら感謝してもそれで済むものではありません。」という意味もあり、後者の場合に"grateful"に通じるものがあると思います。(小さな子供が感謝するときに「すみません。」というとちょっと違和感がありますしね。。。)


I’m so grateful for all your help.
色々お手伝いいただいて本当にすみません



【ポイント2】"fit"の使い方。


日本語の「合う」という表現が様々な場合に使えるのと同じように、英語の"fit"も使える範囲が広いです。


いくつか例をあげてみます。(例はロングマンを参考にしています。)


① 日常生活では「サイズが合う」という表現で使う場合が多い。


The dress fits, but it doesn’t suit me.
そのドレスはサイズはピッタリだけど、私には似合わないわ。


※"suit"の「合う」は、「似合う」のニュアンスです。


I couldn’t find a key which fitted the lock.
その錠に合うキーが見つからなかった。


I wanted to put the microwave oven on the shelf, but I don’t think it’ll fit.
その棚にそのレンジを置きたかったけれどサイズが合わないわ。



②「適合する」という意味で使う。


Scientists select facts to fit their theories.
科学者たちは彼らの理論に合う事実を選ぶ。



③ 「何とか時間を作る」、「都合を合わせる」という意味で使う。


※ "fit in"という表現を使うことが多いです。


The doctor said he can fit me in at 4:30.
医者が4時半に時間がとれますと言ってくれた。


I wanted to fit in a swim before breakfast.
朝食前に一泳ぎする時間をとりたかった。



④ 「馴染む」、「溶け込む」という意味で使う。


※"fit in"という表現にすることが多いです。


I never fitted in at school.
学校には全く溶け込めなかった。


I wasn’t sure if she would fit in with my friends.
彼女が私の友達に溶け込めるかどうか分からなかった。



ここで問題です!


"fit"を使って、短い文を作って見てください。どんな「合う」になってもOK!
できたらコメント欄に書いて送ってね。


明日は、「ちゃんと全額払ってくれよ。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。