らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1087. 警告だけにしておいてやる。

Scenario: パトカーに止められた。一時停止のところで止らなかったと言われた。見通しの良い交差点で車は一台もなく、人もいなかった。スピードを出していたわけでもない。しかも先週まで一時停止のサインさえなかったところだ。丁寧に頼むとこう言ってくれた。(日本じゃだめですけれどね。。。)


「警告だけにしておいてやる。」



"I'll let you off with warning."



【ポイント1】文頭に"Let"を置くパターン3選。


"let"と言えば、学校では「使役動詞」として、"let +目的語+原形動詞" で「~させる」という意味になり、目的語になるものに許可を与える表現として教えます。


Many parents let their kids do whatever they like.
多くの親は子供が好きなことは何でもさせる


のように。


実際の会話では、この使い方以外で次のような"let"の使いかたが多いです。


3通りあげてみます。


① Let me 原形


相手に許可を求めるときに使います。


Let me take a look at it.  
(私に)見せて。


"me"を"him"などの他の人称に変えると、「~に---させよう」という表現になります。


Let him do this.   彼にこれをやらせよう。


② Let's 原形 


「~しよう」と提案するときに使います。
「~しないようにしよう」は、"Let's not +原形」になります。


Let's は、Let usの短縮形です。


Let's go shopping!  買い物に行こう!


Let's not argue.   議論するのはやめよう。



③ let + もの+原形


「なるがまま」、「そのまま」にする、「止めることはしない」というニュアンスになります。


Let the cookies cool down.
クッキーを冷ましておこう。


Let your imagination run wild.
君の創造力を大胆にめぐらせなさい。



【ポイント2】"let + 目的語+副詞"で会話力アップ!


"let"は副詞と一緒になって目的語をとる句動詞の形になることがあります。


副詞は動詞を修飾するものですが、"let"という動詞は一般的に「使役動詞」として使うことが多く、そのために動詞の原形が必要です。

今日のフレーズのように、"let you off"という使い方は、"off"という副詞が直接"let"を修飾しているのではなく、"let you (go) off"のように、原形の動詞が脱落した形で、副詞はその脱落した動詞を修飾していると考えています。


ないものを修飾するなんて変ですが、"go"という動詞はなくてもわかるが、"off"はないとわからない、といった感覚です。

こうしたものは、「行く、来る」や、「入る、出る」など、特に言わなくても分かる動詞を省略していると考えればいいと思います。


動詞の意味より副詞の内容が重視されている例が次のようなものです。


Let me in.    入れて。
Let me out.   出して。

Let me through.   通して。

Let me off.    見逃して。


ここで問題です!


"let"が出てくる短い会話文を作ってみてください。
できたらコメント欄に書いて送ってね。


明日は、 「イメチェンしたの?」 です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。