らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1156. ガレージ片付けて。

Scenario: キッチンに給水器を置きたいと思っているのだが、今のままでは場所がない。いつの間にか使わなくなった調理器具がたくさんあるのに気付いてそれをガレージに持っていこうと思っているのだが、ガレージにもものが溢れている。そこで夫にこう言った。


「ガレージ片付けて。」



"Get the garage straight."



【ポイント】「ストレート」の英語での使い方5選。


日本語で「ストレート」と聞くと、「まっすぐ」というイメージで使っていると思います。


今日は、"straight"という形容詞が英語でどのように使われているかを整理します。(ロングマンを参照しています。)


① 「曲がっていない」という意味で使う。


Try to keep your legs straight.
足をまっすぐにして。


her long, straight black hair
長く、まっすぐで黒い髪



② 「正直である」という意味で使う。


I’d like a straight answer, please.
正直にお答えください。


I wish you’d just be straight with me.
私には正直な気持ちで接して下さいね。



③ 「連続して起こる」ことを表す。


The team now has an amazing record of 43 straight wins.
そのチームは現在驚きの43連勝を果たしている。



④ 「きれいに片づいている」ことを表す。


It took me two hours to get the house straight.
家の片付けをするのに2時間かかった。



⑤ 「他のものを入れていないお酒」のことを意味する。


a straight whisky
ストレートウィスキー



【ポイント】"get something straight"の日本語表現。


"straight"の「まっすぐ」、「正直な」というニュアンスから、"get something straight"を、非公式に次のように使うことができます。(定義はロングマンより)


to understand the facts of a situation and be able to tell them correctly
ある状態の事実を理解し、それを正しく言えること


この定義をふまえて、誰がどのような状況で"get ~ straight"を使うのかによって、様々な日本語表現になります。


I wanted to get the facts straight.
事実をちゃんと分かっておきたかったの。


下線部は、次のような日本語表現にもなります。


●はっきりさせておきたかったの。
●事実を確認したかったの。




Let me get this straight – Tom sold the car and gave you the money?
頭を整理させて。トムはその車を売ってあなたにお金を渡したっていうこと?


下線部は、次のような日本語表現にもなります。


●はっきりさせておきたいんだけれど、
●ちょっと待ってよ、それって・・・
●つまりこういうことか?




The reporter didn't get the details of the story straight.
そのレポーターはその話の詳細をきちんと(分かるように)整理していなかった。


下線部は、次のような日本語表現にもなります。


● 話の詳細がちゃんと見えていなかった。
● 詳しい話が分かっていなかった。




次の言い方は、分かりにくいことを理解しよう、または理解してもらいたいときに、よく使われます。


Let's get this straight.  → お互いの共通理解を確認したいとき


「はっきりさせておこう。」
「分かりやすくまとめよう。」


Let me get this straight.  → 複雑なことを相手に理解してもらいたいとき


「ちゃんと説明するわ。」
「誤解のないよう言っておくけど。」


"get ~ straight"を使って、状況が分かるような会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「あとちょっと遅かったらやられてたわ。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。