らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1160. それで釣り合いがとれてるの。

Scenario: 付き合っている彼は私と全く性格が違う。私はやることは速いのだがいい加減に済ませてしまう。彼は時間がかかるけれど、やることは細かいところまで気をつけて完璧に仕上げるタイプだ。友達にそんな彼にイライラしないかと聞かれてこう答えた。


「それで釣り合いが取れてるのよね。」



"He balances me out."



【ポイント】日本語の名詞を動詞で表現する。

「バランスをとる」という日本語表現を英文にする場合、"take a balance"としたくなりますね。実際英語の表現としては、"take"ではなく、"keep"や"maintain"を使っているものがほとんどです。「バランスを保つ」という感覚であることが分かります。(しかし、日本語では「バランスをとる」と言います。ところでこの「とる」って漢字で「取る」でいいのかしら?)


「バランスを失う」は、そのまま"loose a balance"で問題ないですね。(^_^)


日本語の「バランスをとる」は、英語では名詞の"balance"を使わないで、"balance"を動詞で使う場合が多いです。


今日のフレーズの"balance out"は句動詞としてロングマンに次のように説明があります。


balance out 
if two or more things balance out, the final result is that they are equal in amount, importance, or effect

2つ以上のものが"balance out"しているというのは、結果的にそれらの量や重要性、あるいは効果が等しいということである


定義では、自動詞として使うとなっていますが、
"We balance out."で、「私たちは釣り合いがとれてるの。」というところを、あえて
"He balances me out."と他動詞として使ったフレーズに出会った時、「彼が私の足りないところを補ってくれてる」といったニュアンスを感じたので、素敵だなと思いました。(非公式として使っても多分大丈夫!)


次は正式なロングマンの例です。



Sometimes I look after the kids and sometimes John does – it all balances out.
時々は私が子供の面倒をみて、時々はジョンがみる。それですべてバランスがとれてるの。


Sometimes we have a slight loss and sometimes a slight surplus, but over time they balance out.
ときどきはちょっとしたロスがあり、ときどきはちょっとプラスになる。しかし長い間にはバランスがとれるのさ。


次はマクミランの例です。


The tangy fruit balances out the creaminess of the sauce.
すっぱいフルーツにはクリーム状のソースが合う


Don’t worry – it’ll all balance out in the end.
心配しないで、結局はすべてバランスがとれるんだから。



"balance out"を使って、短文や会話文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。
明日は、「自分へのご褒美よ。」です。
読んでね。


Englishラボのらぼでした。