1211. 社長と打ち合わせがございまして。
Scenario: 企業コンサルタントとして働いている私は、今日は顧客となっている会社の社長と会うことになっている。10時の約束で会社のロビーで待っていると、社員らしい男性が要件を聞いてきたのでこう言った。
「打ち合わせで社長をお待ちしております。」
"I'm waiting on my employer."
【ポイント】"wait for ~"だけではない、「待つ」の使い方。
今日のフレーズの、"I'm waiting on my employer."は、日本語の表現に随分迷いました。
"employer"は、「雇用主」ですが、日本語ではほとんどそういう言い方をしません。
"employee"(従業員)からしてみると、「やっとってくれている人」ですが、"my"がついているので、「私の雇用主」、つまり、「自分を雇ってくれた人」となり、シナリオにある、コンサルタントからしてみると、「顧客」になるわけですが、相手の会社に来ているのですから、「そこの会社の誰か」が自分の「雇用主」となりの、「お宅の会社の〇〇様(名前か役職)」となります。
"wait on ~"は、学校では「レストランなどで、テーブルサービスをしてくれる人」を主語にして、"He waits on us."(彼にお願いしてます。)といった具合に使います。「~に仕える」という表現は日本語として不自然です。
実際は一般的に次の2通りの使い方をします。定義と例をロングマンから載せます。
① to serve food and drink to someone at their table, especially in a restaurant
特にレストランのテーブルで食事や飲み物のサービスをすること
② to wait for a particular event, piece of information etc, especially before doing something or making a decision
特に何かを行う前や決定する前に、何かの出来事や情報などを待つこと。
例
We’re waiting on the blood test results.
私たちは血液検査の結果を待っているところです。
今日のフレーズは①の使い方になりますが、シチュエーションはレストランではありません。共通しているのは、「誰かに仕えている」といったニュアンスを持っていることです。
例えば、マイホームの設計をお願いしている、設計者の人が施工主と打ち合わせをする場合や、税理士が顧客にアドバイスするような場合に、
「これからクライアントと打ち合わせなんだ。」
「これからクライアントが来るんです。」
「クライアントを待ってるんです。」
⇓
"I'm waiting on my client."
となります。
"wait on ~と"wait for ~"と異なるニュアンスが分かるような短文や会話文を考えてみましょう。できたらコメント欄で送ってね。
明日は、「こうなったらどうしようもないな。」です。
読んでね。
Englishラボのらぼでした。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。