1219. 実力見せなさいよ。
Scenario: 先月の営業成績が発表になったが、自分の成績がここ数カ月伸びていないため、上司にこう言われた。
「実力見せなさいよ。」
"Show me what you can really do."
【ポイント1】"what"の使い方3種。
"what"は会話の中で多く使われる代名詞のひとつです。
その働きを3つにまとめました。
① 疑問詞として使われる。
What are you doing?
I'm doing my homework. の"my homework"を聞いているので、それを代名詞のwhatにして文頭に置いた例です。
② 節を作る。
I don't know what you are doing.
あなたが何を言っているのか分からない。
"What are you doing?"に、"I don't know"がつくと、疑問詞のwhatが節をつくる働きをして、語順がSV...の形に戻ります。
③ "the thing which"の役割をする。
学校のテキストではこの用法は「関係代名詞」の項で教わりますが、先行詞がないので、実際の関係代名詞とは違います。(「先行詞を含んだ関係代名詞」という言い方をする場合があります。)
I believe what he told me.
彼が私に行ったことを信じるわ。
I don't understand what he is saying.
は、文法的に②に当てはまるとして、「彼が何を言っているのか分からない。」と訳すのか、③の"the thing whichのことだとして、「彼が言っていることが分からない。」と訳すのかという疑問があるかもしれませんが、これはどちらでもいいです。前後の関係で自然な日本語だと思う方を選べばいいと思います。
【ポイント2】「何」という日本語表現以外になる"what"の効果的な使い方。
今日のフレーズの、
"Show me what you can really do."の"really"をとって説明していきます。
Show me + What can you do?
見せなさい + あなたは何ができるの? =あなたに何ができるか見せなさい。
⇩
Show me what you can do.
「実力出して。」
("really"を入れるだけで、「本当の力を見せなさい。」となって、「あなたは本当の力がある人なのよ。」ということが伝わって厳しい中にも優しさを感じます。)
Tell me + What have you got?
教えて + あなたは何を得たの? =あなたの得たものを見せなさい。
⇩
Tell me what you have got.
「(あれから)何かあった?」
「どうなった?」
I'm doing + What do you do (for living)?
やっています + あなたの職業はなんですか?=私の職業をやっています。
⇩
I'm doing what I do.
「やるべきことはやってるよ。」
「仕事してるんだよ。」
そのほか次のように使えます。
I can't do what I can't do.
できないものはできなよ。
You should do what you should do.
やるべきことをやって。
やるべきことをやればいいのよ。
I'm doing what I'm doing.
「(何やってるか)見りゃ分かるだろ。」
このように、前半と後半を様々に変えて、言いたいことを伝えれば自然にいつも使っている日本語表現があてはまるでしょう。
Do you think what you're doing?と
What do you think you're doing?
とはどう違うでしょう?その違いが分かる短文を作ってみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。
明日は、「カッコつけるな。」です。
読んでね。
Englishラボのらぼでした。
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