らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

132. どちらかというと犬のほうが好きかな。

Scenario:
私は犬が苦手だ。カワイイとは思うけれど、毎日の散歩が大変だし、吠えるし、室内で飼うのは掃除が大変だと思うからだ。しかし、友人は犬のほうが、人間との絆を強く感じられるので、こう言っている。


「私はどちらかというと犬のほうが好きかな-。」



"I just happen to be more of a dog lover."



【ポイント1】"more (of) A than B"は「BというよりはむしろA」という意味。AとBのところに名詞がくるとき"of"をつける。


学校で習う文法では、「比較」の章で、イディオムとして出てくる形です。ポイントはAとBに形容詞がくるときでも、一般的な"-er"をつける比較級を使わず、"more"を使う点です。


His joke was more scary (× scarier) than funny.
彼のジョークは面白いというよりむしろ怖かった。


この形の形容詞のところに名詞がくると、「more of A than B」のように"of"がつくと考えたらいいと思います。


口語の場合、今回の例のように"than~"を省略することが多いです。



【ポイント2】"I happen to ~"で、意図的でないことを表す。



"happen to"で、日本語の表現によくあるのが、
「たまたま~する」
「偶然にも~する」
です。
共通するのは、"unexpectedly"(意図せず)、"by chance"(偶然に)、"not planned"(計画されていたわけではなく)というニュアンスです。



今回の例で、"happen"を「偶然にも~する」と訳してしまうと、不自然です。「自分がそうしようと思ったわけではないが、そうなっている」感じにやくするのがいいと思います。


Englishラボのらぼでした。