らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1312. やりかけの仕事かたづけちゃうね。

Scenario: 昼休みの時間になった。今日は友人と近くのカフェに行くことになっている。あと少しで仕事が一段落するので、こう言った。



「やりかけの仕事やっちゃうね。だからランチに行くの待ってて。」



"Let me tie up a few loose ends, then, we'll go out to lunch."




【ポイント】様々に使い分ける"tie up"で、会話表現を広げよう。


今日は、動詞の"tie"がどういう場合に使えるかを見ていきます。
動詞の"tie"は副詞の"up"と共に句動詞になって使われることが多いです。


人やものを「(紐などで)縛る」という最もよく使われるパターン以外で、2つのパターンを考えてみたいと思います。



① 「(予定などを)終わらせる」、「一段落つける」など。


最後が見えている仕事や契約などに使います。


We’d better tie up the details with an accountant.
経理担当者と細かい所を詰めておいた方がいい。


今日のフレーズにある、"loose end"は、「バラバラな状態の紐の端」を想像してください。両端なら、"loose ends"と複数形になります。ケーブルの端から何本も細い線がバラバラにでているとか、玉止めをしていない紐の感じです。何か中途半端な感じで、まとめたり、結んで止めたりしたくなりますね。( ´艸`)



I need to tie up a few loose ends before I go on vacation.
休みに入る前にやりかけ(やり残し)の仕事を終わらせなくちゃ。


というように使います。



② 「行動を制限されている」



「忙しい」というニュアンスでは、"be tied up"のように受動態で使います。



I can’t see you tomorrow – I’ll be tied up all day.
明日は合えないわ。一日忙しくて。


「~に縛られている」という意味での「行動を制限されている」という場合は、"be tied by/to ~"を使います。



Many women felt tied to the house.
多くの女性が家に縛られていると感じていた。


I didn’t want to be tied to commuting to London.
ロンドンへの通勤に縛られるのは嫌だったんです。


With children, you’re tied by school holidays.
子供がいて、学校が休みの時は身動き取れないわね。



「~で忙しい」と言いたくて、"with ~"を付けたくなると思いますが、


"be tied up with ~は、"be linked to ~"と同義で、「~と近い関係にある」という意味になります。 


例 
The shortage of teachers is tied up with the issue of pay.
教師不足は給料問題と深く関係している。


日本語では、「~とタイアップして」と「協力する」という意味で使うことがありますが、英語ではそういう意味になりません。



"tie up"を好きな形で使って、会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「休みとれよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。