らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1444. そう思う気持ちも分かるよ。

Scenario: コロナ対策が混迷を極めている。一時はあれだけ大騒ぎして、皆に外出自粛を要請していたのに、今は経済を回すために、陽性反応があってもただの風邪扱い?でも、マスクは外せず、陽性反応が出たら自宅療養。ニュースを見る限り感染者は増えていて、ほとんど症状がなくても外出はできない。これからどうなっていくのか不安がつのるが、どうしていいのか分からない。ある医療関係者がこう言っていた。


「そうお考えになるのももっともです。」




"You may well think so."



【ポイント】"may well"と"might well"の意味と使い方。


"may well"は、ロングマンでは次のように説明されています。


used to say that there is a good reason for a reaction, question, or feeling
反応や、疑問、感情に対して十分な理由があると言う場合に使う


"may"は推量を表す助動詞で、「~だろう」
"well"は「十分に」という意味の副詞。


助動詞があるので、動詞の原形が後ろに続き、


「十分~だろう」となり、日本語表現では、


「~は当然だろう」
「~というのはもっともだ」
「~するのもわかる」


などになります。


この表現でよく使われる動詞としては、


"ask"、"feel"、"think" などがあります。
また、"well"の代わりに"easily"が使われたり、"well"の前に"very"が付いたりする場合もあります。



What you say may very well be true.
あなたの言われることは全くその通りかもしれません。


A small technical error may easily result in a serious accident.
小さな技術的なミスが重大な事故につながることも十分あるでしょう。


It may well be that the information is not available.
その情報が入手できないことも十分にあり得ます。


The student may well ask what is the solution to this problem.
この問題に対する解決策は何かと、学生は当然きくだろうね。


People may well feel that their homes are still too far from their places of work.
人は、自分の自宅が職場からまだかなり遠いと感じているだろうね。


"may"が"might"になる場合は、より強く推量の意味が表れます。(これは、仮定法の表現となり、「もし~だとしても」という"If ~"の従属節が省略されて、助動詞の過去形を含む主節のみの形となっていると考えられるためです。)


(もし~だとしても/だとすると)「~することが、もしかしたらあるかもしれないけれどね。」


といったニュアンスになりますが、実際日本語で表現する場合は、"may well"と同じく、


「~することがあるだろう。」


という表現になることがほとんどです。


You might well wonder why we need all these rules.
なぜこのようなルールが必要なのかと思われるかもしれませんね。


‘What do they hope to achieve?’ ‘You might well ask.’
「彼らは何を目指しているんだ?」「そう思われるのも全く当然のことです。(全くだよな。/よくぞ聞いてくれました。)」


They might well be envious of your success.
彼らがあなたの成功を羨ましく思っても全く不思議ではないでしょうね。



"may/might well"を使って、会話文を作ってみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「ワンランク上のライティング:年賀状を書く」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。