らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1691. うわさ通りだな。

Scenario: 近所に高校野球大会に出場している子がいる。小学生のころからら天才的だと言われていた子だ。初めて彼の投げる様子をテレビで見て、家族で応援している。立て続けに三振をとり、相手チームに得点を許さない姿を見て、夫がこう言った。


「うわさ通りだな。」


(広島県の可部駅前には、「噂通りの会」という地元活性化に取り組んでいる会があるそうです。)


"He is just as they say."



【ポイント】気になる文法を考えるのも楽しい。


よく使うフレーズを覚えてもそれをどう使っていいのか分からないと、結局覚えたけれど使えないことになってしまいます。


今日のフレーズは、覚えるのは簡単だと思います。しかし、どうして「うわさ通りだな。」という日本語表現になったのでしょう?"rumor"(うわさ)という単語は入っていません。


ここでの文法内容をあげると、基本的には次の3つになります。


● "just"は強調や文のリズムを整えるだけの使いかたがあり、特にそれ自体の訳にこだわらなくてもいい。
● "as"は「~のように」を表す接続詞。普通後ろに節が来る。
● "they"は、「彼ら」以外に一般の人を指すことがある。文脈によっては、特定の「彼ら」のことにもなります。


「(just) as 人/もの+動詞」だけで、 次のように使えます。


"(Just) as you know." ⇒ 君も知っての通りだけど。
"(Just as you think."   ⇒ 君が考えている通りにね。
"(Just) as you imagine."⇒ 君の想像通りにね。


と、相手が言ったことを、受けた形で言うひとことになります。


相手が言ったことを受けないで、次のように言うこともできます。


He is very rich as they say.  ⇒ 彼は噂通り(人が言う通りに)すごいお金持ちなんだね。


この形では"rich"という形容詞が入っていますが、形容詞の部分をお互いが分かっている時は、ただ「彼は噂通りの人だね。」のように、あえて形容詞の部分を言わないこともできます。そのときには、日本語表現で「彼は噂通りだね。」だけで通じます。




"just as they say"を使った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「数学は何時間目なの?」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。