らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1748. びっくりさせちゃったかな?

Scenario: ドアのチャイムが鳴ったので、急いで出て見ると誰か分からない人が立っている。うっかりドアを開けてしまったことに不安と恐怖を感じたが、しばらくして30年前の高校の同級生だと分かった。そして彼がこう言った。


「びっくりさせちゃったかな。」





"Hope I didn't scare you."




【ポイント】カジュアルな言い方では、I hope (that) ~. の"I"を省略することがある。


会話だけでなく、カジュアルなメールでも、"Hope (that) ~."と、主語を省略して言ったり、書いたりすることがあります。"hope"の使い方の留意点をまとめました。


●"hope"の後の"that節"では、"that"を省略することができ、その後が未来形になることが多いですが、現在形も使われます。


●I'm hoping (that) ~.のように、進行形にすることができます。


●"I hope to see you soon."のように、不定詞を続けることができます。


●時制の一致が起こります。



実際の例を挙げてみます。(ロングマンより)


We’re hoping to get tickets to the concert.
コンサートのチケットを手に入れたいと思っています


I hope that the weather will be fine.
天気が良くなることを願っています


She hoped that the weather would be fine.
彼女はお天気が良くなることを願っていました



"hope"の次に名詞を持ってくる時は、


"hope for + 名詞"


にします。


We were hoping for good weather.
天候に恵まれることを願っていました


× We were hoping a good weather.


このことから、


× We were hoping it.


になります。


‘Will he be here soon?’ ‘I hope so.’
‘Do you think it will rain?’ ‘I hope not!’




【ポイント2】"scare"を使って「驚く」を表現する。


"scare"が「驚かせる」、「びっくりさせる」という日本語表現になるときは、"frighten"(こわがらせる)のニュアンスが強いです。


「サプライズパーティー」のような、"surprise"には、"frighten"といったニュアンスはありません。


"scare"の定義は、ロングマンでは、


to make someone feel frightened


となっています。


"frightened"は、「怖い」という感情です。


さらに、日本語の「びっくりする」は、「驚く」と同じように使えますが、「一瞬」である場合に特に「びっくりする」を使うように思います。
後ろから「ワッ!」っと肩をつかまれた時は、「びっくりしたー!」の方をよく使うと思います。そのときは、「驚く」と共に「怖い」という感情が入っているように思います。


英語では、「びっくりしたー!」は、


"You scared me!" 


がいいと思います。


"I was surprised!"だと、恐怖感がなく、冷静に判断している感じがします。



もうひとつ、よく使われる状況として、次のようなものが考えられます。


最近冷たいなと思った彼が、真顔で、「話がある。」と切り出してきた。そして、しばらくじっと私を見ながら黙っている。そこで、私が、


"What is it? You scared me."(何なのよ。なんか怖い。)






"You scared me.”というセリフが入った会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「教育改革を推し進めていく必要があります。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。