らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1755. 立ちション禁止ってことよ。

Scenario: 先月から留学生として日本に来たアメリカ人が、今まで経験したことのない日本の文化や慣習に驚いている。先日は、裏の駐車場に「鳥居」のマークが書いてあり、そこは神聖な場所になっているのかと思ってその前で手を合わせないといけないと思ったそうだ。


「それ、立ちション禁止ってことよ。」




"It means public urination is prohibited."




【ポイント】英語にしにくい日本語表現。日本語にしにくい英語。



駐車場の壁や電信柱に鳥居のマークがあるのは、関西地方に多いらしいです。


「鳥居」は神社を意味するので、そのような神聖な場所に放尿することは罪であるという意識を持たせるマークが、鳥居のマークです。


英語圏でも、こうした迷惑行為は結構あるようで、「法律違反行為である」とか、「犯罪です」と書いた標識が存在します。



「立ちション」は「public urination」です。



マークも様々なものがあります。(⇒こちらのサイトで見ることができます。)


日本語を勉強している英語圏の人に、次のような日本語独特の言い方を教えてあげましょう。


例えば、


鍋物パーティーで、誰が鍋料理に入れる物を指示するのか聞くときには・・・・


鍋奉行、誰?」 
  ⇓
"Who's in charge (of the hotpot)?" 


"Who's in charge?"は、状況が変わると、


「責任者出せ。」
「誰が仕切ってんの?」
「担当者はどなたですか?」


になることがあります。


では、


「彼、仕切り屋タイプよ。」は、?
 ⇓
"He likes to be in charge."


はいかがでしょう?




お金がなくて困っている時には・・・・


「俺、無一文なんだ。」
  ⇓
"I'm (totally) broke."



反対に、英語の"fixer"って日本語表現では、なんと言ったらいいのでしょう?
ドラマでよく出てくるのですが、一語の日本語で表現するのが難しいです。


"fix"する人、つまり、「直し屋」となるのですが、英語の定義だと次のようになっています。(ロングマンより)


someone who is good at arranging things and solving problems for other people, sometimes by using dishonest methods
他人のために物事を手配したり、問題を解決したりするのが得意な人のことだが、時には不誠実な手法を使う


ドラマでは定義の最後の部分にある、"dishonest methods"を"sometimes"ではなく"always"であるように描くことが多いです。こうなると、日本語表現では、結局「フィクサー」というしかないかもしれません。


He is a political fixer. 
彼は政界のフィクサーだ。



「日本語にしにくい英語」、あるいは、「英語にしにくい日本語」を探してみましょう。何か思いついたら是非コメント欄で教えて下さい。


明日は、「練習時点で結構運動になってるな。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。