らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1769. 待っててもらえと言われましたので。

Scenario: スーパーで働いているのだが、自家農園で栽培したという農産物の売り込みに来た人がいた。店長に来店を告げると、大切な電話中だったようで、少し待っててもらいたいということだった。その方は前もって電話をしなかったことに恐縮して出直すと言われたのだが、こう言って椅子を出した。


「店長に待っててもらえと言われましたので。」




"He asked me to keep you."




【ポイント1】相手が言ったことを伝える、間接話法。



店長は、多分次のように言ったのでしょう。


"I'd like him to wait."


これは、店長が実際に言ったセリフなので、それに、He said, をつけると、


He said, "I'd like him to wait for a while."


になります。


カッコを取るだけにしてしまうと、


He said I'd like him to wait for a while. (× )


となり、"I"が誰なのか、"him"は主語の"He"なのか、分からなくなってしまいます。


そこで、「間接話法」が必要になります。


カッコを使って、相手が言った言葉をそのまま引用する形で書くのが、「直接話法(direct discourse)」で、相手が言った内容の意味を文の一部として書くのが、「間接話法(indirect discourse)」です。


直接話法は、言った言葉をそのままカッコでくくり、"~ said,"を付ければいいのですが、間接話法の場合は、人称の変化や時制の一致、副詞が変わるなど、様々な変化が起こります。


この変化をルールとして覚えた記憶がある方もいらっしゃるようですが、大切なのは、相手に内容を正しく伝えることなので、自分なりに工夫すればよいと思います。


例えば、今日のフレーズでも、


He asked you to wait for a while.


でもいいでしょうし、


He said he would be coming soon.
He asked you to stay for a moment.


と言ってもいいでしょう。




【ポイント2】"keep"の表現に「待たせる」、「引き留める」がある。


今日のフレーズの"keep you"は、後ろに"waiting"などが来てもいいのですが、"keep"だけで、"have"の意味を持たせることができます。 「人」が目的語になる場合は、「引き止める」という日本語表現ができます。


He should be here by now. What’s keeping him?
彼、もう着くはずなんだけど。何で遅れてるのかな。(何が彼を引き留めてるのか)


Don't let me keep you.
引き止めちゃ悪いから。




間接話法を使った文を作ってみましょう。できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「それ、保留にさせてください。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。