らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1792. いつまでかかってんだ。

Scenario: 夫とでかける時は、早くから用意をしないといけないと思いつつ、いつも待たせてしまう。今日は急いだつもりだったのだが、玄関に立っていた夫にこう言われた。


「いつまでかかってんだ。」




”You took forever.”



【ポイント1】"forever"の便利な使い方。



"forever"は、ロングマンの定義では、副詞のみで、


 for all future time
永遠に


です。


使い方


I wanted that moment to last forever.
私はその瞬間が永遠に続いてほしいと思った。



さらに、ロングマンでは次のような例をあげて、"forever"の意味を、


"for a very long time"


として、「永遠ではなく、とても長い間」という意味で口語として使う、と説明しています。


It took forever to clean up after the party.
パーティーの後始末をするのに、すごく時間がかかった。



ところが、この"forever"が、辞書によって扱いが違うのです。


ケンブリッジやマクミランでは、"forever home"(終の棲家)のように、名詞の前に置く限定用法としての形容詞もあるとしています。さらに、マクミランは名詞の"forever"もあるとしています。


そして、マクミランは「名詞」としての用法として、


"It took (人) forever to ~"


It took her forever to find the answer.
彼女がその答えを見つけるのに相当な時間がかかった。


を例に挙げています。



今日のフレーズは、


"You took forever."


では、"You"を主語に置いています。"forever"もここでは名詞のようです。


「時間がかかる」というときは、一般的に"It"を主語に置きますが、今日のフレーズのようにインフォーマルな使い方で、"You"を主語に置いて、「お前、遅いよ。」「いつまでかかってんだよ。」といったように相手に文句をいうことがあります。


"It took forever."


にすると、一般的に「すごく長くかかったな。」となって、「いつまでかかってんだよ。」といった相手を責めるような感じがしません。(言い方にもよりますが。。。)




【ポイント2】"007/Diamonds are forever"『ダイヤモンドは永遠に』のforeverの品詞は?


"007/Diamonds are forever"、『ダイヤモンドは永遠に』というスパイ映画がありました。



🔴 LIVE: Enter the Savage Kingdom: Ultimate Predators | Watch Now on Nat Geo WILD


シャーリー・バッシーが同じタイトルの挿入歌で大ヒットしました。


そして、日本語のタイトルが、『ダイヤモンドは永遠に』と訳されました。訳者が誰だったのか分かりませんが、すごいと思いました。


日本語表現の「ダイヤモンドは永遠に」では、「に」が付いていますから"forever"はあくまで副詞として訳されています。


しかし、不自然さがありません。それは「輝く」という動詞を言うまでもないからでしょう。素晴らしい日本語タイトルになっていると思いました。


「永遠に」という日本語も、"forever"という英語もどちらも、副詞だけれど、英語では形容詞や名詞として使っても不自然さがない単語のように思いました。




Lifebreakthrough - YOU ARE FOREVER (Lyrics)




"You took forever."というセリフが入った会話文を考えてみましょう。
出来たらコメント欄で送ってね。


明日は、「彼の仕事ぶりは認めてるよ。」です。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。