らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

1812. 心の整理をつけさせたいので、休ませます。

Scenario:  クリスマスパーティーに行った娘が早々に帰って来て、何も言わずに自分の部屋にこもってしまった。心配になって見に行くと、付き合っている彼が他の女性とかなり親しそうにしているところを目撃してショックを受けたという。しばらくして彼が娘に会いに来たのだが、娘は言い訳は聞きたくないといって会おうとしない。彼にはとりあえず、こう言って帰ってもらった。



「心の整理を付けさせたいので、休ませます。」

"I wanna give her time to process it."




【ポイント】「プロセス」を日常生活で使おう。


日本語で「プロセス」と言えば、名詞で「過程」とか、「作業」といった意味で使うことが多いですね。


「プロセスチーズ」(processed cheese)に見られるように、「加工された」というような形で使われることもあります。


今日のフレーズは、そのどちらの意味でもありません。


動詞ですが、その意味は次のようなものです。(ケンブリッジ参照)


to think about a difficult or sad situation so that you can gradually accept it
困難な、あるいは悲しい状態のことを考えて徐々にそれを受け入れられるようになること


という意味で他動詞で使います。今日のフレーズの目的語は、その時の状況を指しています。


使い方


Returning soldiers need time to process what they have experienced in combat.
帰還兵には、戦闘で経験したことの心の整理をする時間が必要です。



ひとつひとつ段階を踏みながら、状態を良いものに変えていって自分の中で受け入れることができるようにしていく過程を動詞の"process"で表現したものです。


心の整理を付ける
自分の中で納得できるようにする
あきらめがつく
何とか乗り越えられるようになる
今の状態を受け入れようとする


など、日本語表現では長くなりがちなものを、英語で"process"のイメージをうまく使って表現できる場合があります。是非試してみてください。



動詞の"process"を使って、会話文を考えてみましょう。
できたらコメント欄で送ってね。


明日は、「その辺にいろよ。」です。"stay"を使わないで表現しています。
読んでね。

Englishラボのらぼでした。