らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

220. まだ何かあんの?

Scenario : 私の母は心配性だ。海外旅行となると、何度も荷物を確認している。やっと出発したと思ったら、引き返してきた。眼鏡を忘れたのだそうだ。しばらくして、また帰って来た。


「まだ何か?」



"You're back for more?"


【ポイント】"back"という副詞を形容詞的に使う。


be動詞の後の補語に副詞が来るか?ということについては、様々な意見があります。


I'm home. の"home" は、「家に」という副詞です。Go home. であって、Go to home.ではありません。
I'm back. の"back"も副詞です。形容詞なら「後ろの」という意味で、名詞なら、「背中」になってしまいます。(^_^)  「戻って」という意味になるときは副詞です。


be動詞の後に副詞がくるのが、be動詞が"exist"(存在している)という意味になるる場合のみということを考えると、その副詞は補語ではなく、場所(や時)を表す修飾語と考えられます。つまり、This book is interesting. では、"interesting"は主語の性質を表す補語で、This book is(=exists) on that shelf. では、本の存在の場所を表す修飾語ということになります。"Garbage pick-up was two days ago." (「燃えるゴミの収集は2日前だったわよ。」)と言っているネイティブもいましたが、彼らはbe動詞が存在を表しているのか、主語の性質を補うためのものか意識して使っているわけではありません。


ずるいようですが、「副詞を形容詞的に使う」とさせていただきたいと思います。「ロイヤル英文法」では、"She is not up yet."という例文で、「副詞も補語になる」としていますが、この"up"は限りなく形容詞に近いように感じます。


らぼは、形容詞的に使っている副詞だから(すでに、副詞の枠を出て、形容詞の分類になっている辞書もあります)、補語になりうるという立場ですが、それを第一文型か第二文型かという判断は、文型というものがそもそもない英語教育をしている国では無意味ですのでやりません。


Englishラボのらぼでした。